スイス北西部、ドイツ・フランスとの国境に位置する「バーゼル」。
バーゼルはスイス第3の主要都市ですが、チューリッヒやベルンなどに比べるとまだまだマイナー。
しかし、バーゼルにはライン川や中世の街並みをはじめとした魅力がつまっていて、街はコンパクトにまとまっているので徒歩での観光にもぴったり。
バーゼル在住の私が、バーゼルを1日で快適に回れるコースを組んでみたのでぜひチェックしてみてください!
スイス・バーゼルの基本情報
スイスの北西部に位置するバーゼル(Basel)。ライン川のほとりに広がる街です。
バーゼルには、バーゼル・シュタット準州(Kanton Basel-Stadt)とバーゼル=ラント準州(Kanton Basel-Landschaft)があり、バーゼル・シュタット準州の州都が「バーゼル」となっています。
テニスで有名なロジャー・フェデラー選手はバーゼル出身!
バーゼルの公用語
公用語が4か国語あるスイスですが、バーゼルは「ドイツ語(スイスドイツ語)」を話す地域で、バーゼルの地元民は「バーゼル・ドイツ語」を話しています。
スイスドイツ語は、ドイツ語話者でも理解するのが難しいくらいの訛りがあります。スイスドイツ語の教科書等は存在しておらず、親や家族から教わる言語なんだそう。
バーゼルの特徴
バーゼルは文化とアートの中心地として知られており、多くの美術館、ギャラリー、音楽のイベントが開催されています。
美術館の数は世界最大と言われているほどです。
特に「アート・バーゼル(Art Basel)」と呼ばれる国際的なアートフェアは、世界中からアーティストとコレクターを魅了しています。
また、ドイツとフランスの国境と接していることもあり、バーゼルからフランス、ドイツへのバスや電車が通っているので、気軽に行き来することができます。
国外からの労働者も多くいたり、世界的な製薬企業である「ノバルティス」や「ロシュ」の本社もバーゼルにあります。
バーゼルは様々な言語が飛び交う、とてもグローバルな都市です。
>>ドイツ・フランス・スイスの三国国境にある大型ショッピングモール「ラインセンター(Rhein Center)」
バーゼルの最寄り空港
バーゼルの最寄りの空港は、「バーゼル・ミュールーズ・フライブルク国際空港」。
実際にはフランス領土にあるのですが、出口によってはスイスやドイツに出ることができる、世界でも珍しい空港です。
残念ながら、現時点では日本からバーゼルへの直行便はなく、ドイツやフランス、イギリスで乗り換えをして飛行機でバーゼルへ行くか、チューリッヒ空港から電車で訪れることができます。
バーゼル空港からはLCCがたくさん飛んでいるため、ヨーロッパ旅行を快適に楽しむことができます。
FCバーゼル
バーゼルには、中田浩二選手や柿谷洋一郎選手が在籍していた「FCバーゼル」というサッカークラブチームがあり、バーゼルの人々は一丸となって応援しています。
スイスで唯一、UEFAチャンピョンズリーグベスト16へ進出もしている、スイスを代表するクラブチームの一つです。
本拠地である「St. Jakob-Park(サンクト・ヤコブ・パーク)」はスイス最大のサッカースタジアムになっており、試合の際には大盛り上がり。
ショッピングセンターも併設されているので、ちょっとした買い物に便利です。
ショッピングセンター内にある、バーガーキングとCoopレストランにはキッズスペースがあるよ!
<Shopping Center St. Jakob-Park>
住所 | St. Jakobs-Strasse 395, 4052 Basel |
電話番号 | +41613778111 |
定休日 | 日曜日 |
Google Map | |
HP | https://st-jakob-park.com/?utm_source=google&utm_medium=organic&utm_campaign=mybusiness |
バーゼルの年間おすすめイベント
バーゼルでは年間を通して大きなイベントを開催しています。
どれもバーゼルの街が活気付くイベントなので、タイミングが合う方はぜひイベントにも参加してみてください。全てバーゼル中心街で行われます。
バーゼルの観光スポット
さて、ここからは本題です。1日で回るバーゼルの観光スポットを、回りやすい順番に紹介していきます。
1. マルクト広場(Marktplatz)
バーゼルの中心地とも言える、マルクト広場(Marktplatz)。ここに来るとバーゼル観光をしやすいです。
マルクト広場には「Marktplatz」というトラムの駅があるので、トラムを利用される方はこの駅を目指してください。
マルクト広場では野菜やフルーツ、お花などを中心とした市場が開かれていて、基本的には毎日営業していて、マルクト広場の周りには、歴史的な建物やカフェ、ショップなどのお店が軒を連ねています。
次にご紹介する赤色のバーゼル市庁舎やデパートGLOBUSもここにあります。(※GLOBUSは現在改装中。)
▼マルクト広場にあるお洒落なマクドナルド。1階部分はマックカフェとなっています。カフェ利用は1階を、食事には2階を利用してみてください。
ここには「Confiserie Schiesser」という1870年から開業している老舗カフェもあり、ちょっとした休憩におすすめです。
お隣にはスイスのチョコレートメーカー「Läderach」のお店も。美味しいチョコレートを食べたい方に心からおすすめです。期間限定商品やパッケージもシンプルでおしゃれなので、贈り物やお土産にも喜ばれます。
マルクト広場の真裏にはYUMIHANAという日韓スーパーがあるので、日本食が恋しくなったらぜひそちらへ行ってみてください。
以下にGoogleマップを載せておきます。
<Google Maps一覧>
・マルクト広場
・マクドナルド
・Confiserie Schiesser(老舗カフェ)
・Läderach(スイスチョコレート)
・YUMIHANA(日韓スーパー)
客室はモダンで美しく、内装も洗練されています。
また、ルーフトップバーや併設のレストラン「Bohemia」も美味しく、満足度の高い宿泊になるかと思います。
▼Bohemia内装
>>2. バーゼル市庁舎(Basel Town Hall / Rathaus)
マルクト広場で一際目立つ、赤色の建物。
ここはバーゼルで有名な観光地の一つ、「バーゼル市庁舎(英:Town hall / 独:Rathaus)」です。
約500年の歴史のある建物で、現在でもここで会議などが行われています。
中に入ると吹き抜けになっていて、美しい壁画が広がります。
クリスマスシーズンにはツリーが飾られていて、緑と赤のコントラストがとても綺麗です。
<バーゼル市庁舎>
住所 | Marktpl. 9, 4001 Basel |
電話番号 | +41612678181 |
Google Map | |
HP | http://www.bs.ch/ |
3. ミドル橋(Mittlere Brücke)
ライン川にかかる最古の橋「ミドル橋(独:Mittlere Brücke)」。
全長192m、幅18.8mのこの橋を境に、「大バーゼル(Gross-Basel)」と「小バーゼル(Klein-Basel)」に分かれています。
大バーゼルは橋の手前の商業や行政が盛んな地域、
この橋を渡ると小バーゼルで産業が盛んな地域です。
ミドル橋からは、ライン川とバーゼルの旧市街やバーゼル大聖堂を眺めることができます。
夏はライン川で泳いだり、土手でゆっくり過ごしたり、夏季限定のバーを楽しんだりします。
ライン川沿いは歩いているだけでも気持ちが良い場所です。
▼CHF2で気軽に乗船できる、ライン川の渡し舟もおすすめ!
▼時間に余裕のある方にはクルーズ船もおすすめです。
<ミドル橋>
住所 | Mittlere Brücke, 4000 Basel |
Google Map |
▼ライン川沿いには5つ星ホテルGrand Hotel Les Trois Roisがあり、カフェ利用も可能です!
4. 写真映え小道 Rheinsprung
ミドル橋を渡る手前右側にある、1本の坂道(Rheinsprung)は、バーゼル大聖堂へ通ずる道です。
坂をのぼるとすぐ右手に「Mystifry」というカフェがあり、ここのドーナツはとっても人気!テイクアウトのみですが、ここで購入して近くのベンチで食べるのも良いです。
この坂道からは、先ほどのミドル橋を見下ろせます。
バーゼル旧市街でもあるこの場所は、狭い道でありながら趣のある可愛らしい建物が並んでいます。
また、この通りにある「バーゼル自然史博物館(Naturhistorisches Museum Basel)」は観光地として人気です。動物や昆虫、古生物等をはじめとした自然史に興味がある方は訪れてみてください。
動物の剥製や昆虫の標本、恐竜の化石などもあるよ!
<バーゼル自然史博物館>
住所 | Augustinergasse 2, 4051 Basel |
電話番号 | +41612665500 |
定休日 | 月曜日 |
Google Map | |
HP | https://www.nmbs.ch/ |
坂道を上りきると、バーゼル大聖堂前の広場に到着です。
ここはお祭りやイベントの会場にもなる広場です。
普段は静かな広場ですが、イベント開催時には盛り上がりを見せます。
5. バーゼル大聖堂(Basel Minster/Basler Münster)
左手に現れるのが、バーゼルのシンボル的存在である「バーゼル大聖堂(英:Basel Minster/独:Basler Münster)」。
美しい赤茶色の建物が目を引きます。
外観の美しさはもちろん、内装も非常に美しく、晴れた日のステンドグラスは必見です。
バーゼル大聖堂の入場料は無料。
なお、バーゼル大聖堂には塔があり、こちらは有料です。
塔に上る暗い階段は新鮮な体験で、頂上からはバーゼルの街並みを一望できます。特に天気の良い日は、塔に登ることで大聖堂やその周りの景色をさらに楽しむことができます。
開放的な回廊や
中庭も美しい。
大聖堂の裏に抜けると、ライン川と小バーゼルの街を望めます。
どこから見ても美しいバーゼル大聖堂は、バーゼルへ来たら外せない観光名所の1つです。
<バーゼル大聖堂>
住所 | Münsterpl. 9, 4051 Basel |
電話番号 | 061-272-9157 |
Google Map | |
HP | http://www.baslermuenster.ch/ |
6. ショッピングストリート(Freie Street)
バーゼル大聖堂の目の前の小さな坂道(Münsterberg)を下って行くと、ショッピングストリート(Freie Street)があります。
プチプラから高級ブランドまで、アパレルを中心としたお店が軒を連ねているので、バーゼルで買い物を楽しみたい方におすすめのストリートです。
※日本の大都会をイメージしないでね!
7. 小バーゼル(Kleinbasel)
先程のショッピングストリートを抜けると最初のマルクト広場に戻ります。
サクッと一周しましたが、余力のある方は、先程のミドル橋を渡って小バーゼル(Kleinbasel)へ向かってみてください。
小バーゼルにはレストランやカフェが集中しているので、ランチやディナーにもおすすめです。
ミドル橋から続く通りは「Greifengrasse」。
橋を渡って少し歩くと、左手に「Dunkin’ Donuts(ダンキンドーナツ)」があります。
ダンキンドーナツはアメリカのファーストフード店ですが、日本には店舗がないので、甘党の方はぜひスイスで味わってみてください。
カラフルなトッピングが可愛く、スイス限定のスイス国旗のドーナツもあります!
>>Google MapでDunkin’ Donutsを確認する
この通りには「Manor」というスイスのデパートや、スイスの2大スーパー「MIGROS」と「COOP」、お安めのスーパー「Lidl」もあります。
Ottosというディスカウントショップもあるよ!
スイス土産のばらまきチョコレートは、スーパーで買うとお得です。スーパーによって取り扱っているブランドが違ったりするので、スーパーめぐりをするのも楽しいです。
日本でもお馴染みのLindt、Toblerone、スイス最古のチョコレートメーカーCaillerは、スーパーで購入可能!
スイスの高級チョコレートを堪能したい方は、バーゼルで買える「Läderach」と「Sprüngli」という2つのブランドが個人的にはおすすめです。
Sprüngliはマカロンも美味しい!
8. バーゼルの景色を一望できるバー「Bar Rouge」
最後に、バーゼルの景色を一望できるバー「Bar Rouge」を。
ライン川に面したロシュタワーからも一望できますが、ツアーなどで回る必要があります。
スイスは日本と違って低い建物が多く、バーゼルで一際目立つ高層タワーの最上階に「Bar Rouge」があります。
エントランスは少しわかりづらいですが、エレベーターで31階へ向かいます。
店内は開放的な空間が広がり、
窓が大きく、景色がダイナミック。席からはこんな景色が楽しめます。
バーのオープン時間は17時。
春・夏は日照時間が長いため、21時頃まで明るい景色を楽しむことができます。
夜も雰囲気は良いのですが、街の明かりが少ないので、夜景を楽しむには物足りないかもしれません。
※日によってはイベントを行っていて入場料がかかる場合があります。
<Bar Rouge>
住所 | Messepl. 10, 4058 Basel |
電話番号 | +41613613031 |
Google Map | |
HP | https://www.barrouge.ch/ |
まとめ:バーゼルは1日でも観光できる!
バーゼルの主要観光地であれば1日で回ることが可能です。季節や目的に応じて以上のルートをアレンジしてみてください。
バーゼルからはチューリッヒ、首都ベルンやフランスのコルマールなどの人気観光地へもアクセス良好です。個人的なスイスのおすすめは自然の美しいインターラーケンです。
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