スイス・バーゼルのシンボルとも言える「ライン川」。
バーゼルのライン川ではクルーズ船が運行しており、料金はCHF20〜です。クルーズは心地よく、普段とは異なる視点からバーゼルの景色を楽しむことができます。
本記事では、クルーズ船の種類やチケット、実際の様子について、詳しくご紹介していきます。
バーゼル・ライン川のクルーズ船の種類とチケット料金について
バーゼルのライン川を運行するクルーズ船にはいくつか種類があります。
チケットの種類や料金を比較しながら、自分の好みに合ったものを見つけてみてください。
ライン川のクルーズ船について
バーゼルのライン川クルーズは、バーゼルの主要観光地を違った目線で楽しむことができます。
川から見るバーゼル大聖堂やロッシュタワーは美しく、夏の季節の賑わった川沿いの雰囲気も素敵です。
バーゼルのライン川を運行するクルーズ船には以下の種類があります。
- シティ&ポートクルーズ(City & port cruise)
- ブランチ(Brunch ship)
- ティータイム(Tea Time)
- 夜のクルーズ(Evening cruise)
- ラインフェルデン大閘門クルーズ(Great lock cruise to Rheinfelden)
1.シティ&ポートクルーズ(City & Port cruise)
約50分のシティ&ポートクルーズは、気軽に楽しめるのが特徴で、料金は大人1人あたりCHF20です。
このクルーズには2つのルートがあり、出発時間によって行き先が異なります。
シティクルーズは市内の主要観光地を、ポートクルーズは、フランスとドイツの国境に位置する場所まで楽しめます。
12時から16時まで、1時間ごとに出航しており、各時間ごとに行き先が変わるため、事前に確認してから乗船してください。
<乗船日>
金曜日、日曜日
2024年10月19日、10月26日、11月2日のみ:土曜日
<運休日>
2024年11月16日
<コース>
12:00 ポートクルーズ
13:00 シティクルーズ
14:00 ポートクルーズ
15:00 シティクルーズ
16:00 ポートクルーズ
<乗り場>
Basel Schifflände
<料金>
- 大人(16歳〜): CHF 20
- 子供 (6–15歳): CHF 5
- 幼児(5歳まで): 無料
※2024年10月現在の情報
2.ブランチ(Brunch ship)
日曜日の午前11時から午後2時限定で、ブランチクルーズが運行しています。
焼きたてのパンやミューズリー、卵お肉お魚など、地元の食材を中心とした料理が並び、フレッシュジュースや紅茶などの飲み物も飲み放題です。
<運行日>
土曜日、日曜日
<運休日>
2024年11月16日
<コース>
11:00 シティクルーズ
12:00 ポートクルーズ
<乗り場>
Basel Schifflände
<料金>
- 大人(16歳〜): CHF 75
- シーズンチケットのある大人: CHF 55
- 子供 (6–15歳): CHF 32.50
※2024年10月現在の情報
3. ティータイム(Tea Time)
週末にはライン川の景色を眺めながら、アフタヌーンティーでゆっくりした時間を過ごすのも良いですね。
ティータイムは、最高級の紅茶のセレクションと共に、バーゼル名産のスイーツや軽食などを楽しめます。
乗船時間は午後2時もしくは3時で、下船時間は自由に選べます。
<運行日>
金曜日、土曜日、日曜日
<運休日>
2024年11月16日
<コース>
14:00 ポートクルーズ
15:00 シティクルーズ
<乗り場>
Basel Schifflände
<料金>
- 大人(16歳〜): CHF 59
- シーズンチケットのある大人: CHF 39
※2024年10月現在の情報
4. 夜のクルーズ(Evening cruise)
とっておきの時間を過ごせる、夜のライン川クルーズ。
美味しいスナックやディナーとドリンクを楽しみながら、船上でリラックスできます。
夕方の街並みやサンセットなど、時間によって異なる風景を楽しめます。
<運行日>
木曜日〜土曜日
<運休日>
2024年9月19日
<コース>
17:00 シティクルーズ
18:00 ポートクルーズ
19:00 シティクルーズ
20:00 ポートクルーズ
21:00 シティクルーズ
<料金>
- 大人(16歳〜): CHF 14
- 子供 (6–15歳): CHF 5
※食事別途
※2024年10月現在の情報
5. ラインフェルデン大閘門クルーズ(Great lock cruise to Rheinfelden)
1日クルーズを満喫できるのが、このラインフェルデン大閘門コースです。
バーゼルの街からアールガウ州・ラインフェルデンまで、ゆっくりと船旅を楽しめます。
(ルート:Basel→Muttenz→August→Rheinfelden)
ラインフェルデンで有名な2つの閘門*や、Augustの水力発電所、ラインフェルデン旧市街を見たのちに、Feldschlösschen醸造所も訪れることができます。
(*閘門は、水位の高低差の大きい運河や河川などで、船を通過させるために水の量を調節する役割を持つ。)
Feldschlösschen醸造所は、スイス最大のビール醸造所だよ!
バーゼル市街地だけでなく、さらに深掘りした観光を楽しみたい方におすすめのコースです。
<運行日>
木曜日、土曜日
<休業期間>
2024年12月21日~2025年1月5日
<タイムテーブル>
11:00 Basel Schifflände
11:20 Birsfelden
12:10 Schweizerhalle
12:45 Augst水力発電所
12:55 Kaiseraugst
13:30 Rheinfelden到着
13:45 Rheinfelden出発
14:05 Kaiseraugst
14:10 Augst水力発電所
14:40 Schweizerhalle
15:25 Birsfelden
15:50 Basel Schifflände
<料金>
バーゼルからラインフェルデンまでの片道料金or往復料金から選べます。
- 大人 (16歳〜):バーゼルからラインフェルデンまで…片道CHF 30
ラインフェルデンからバーゼルまで…片道CHF 24
往復CHF 48 - 子供(6 ~15歳): 片道 CHF 5
往復 CHF 10 - 子供(5歳まで):無料
※2024年10月現在の情報
最新の運行情報や内容は、こちらよりご確認ください。
チケット購入場所と乗船場所
事前に確認しておきたいのがチケットと乗り場です。船上でも購入が可能ですが、事前にチケットを購入しておくとスムーズでおすすめです。
チケット購入場所
チケットは以下の場所で購入が可能です。
- 観光情報オフィス(Tourist Information Office)
- 公式ウェブサイト
- チケット売り場
観光情報オフィス(Tourist Information Office)
バーゼルの中心街「Barfüsserplatz」にある観光客向けのオフィスで購入できます。
私が利用した際は、チケットは紙でもらうかメールアドレス宛に送ってもらうかを選べました。
基本的には毎日オープンしています。
※ラインフェルデンのTourismus Rheinfeldenでも購入ができます。
公式ウェブサイト
クルーズ船の公式ウェブサイトからも購入が可能です。アカウントを作成する手間はありますが、足を運ぶ必要がないので、一番手軽かもしれません。
チケット売り場
クルーズ船が停まるBasel Schiffländeにもチケット売り場があります。船の目の前にあるので、先ほどの観光情報オフィスよりも便利です。
しかし、開いている時間が限られているため、必ずしもチケットを購入できるとは言えないのが難点…。
Googleマップにも場所が載っていませんが、フェリーターミナルの階段を上ったあたりにあります。(次に出てくる写真も参考にしてみてください。)
乗船場所
乗船場所となる「Basel Schifflände」は、以下のマップの場所になります。
バーゼルで一番有名とも言える橋「Mittlere Brücke」のすぐ傍にあり、階段を下ると乗り場です。
左手の小さい家のような建物がチケット売り場です。
実際に乗った船について
私たちはシティクルーズを選びました。シティクルーズのルートは以下の通りです。
大バーゼル(Grossbasel)
↓
バーゼル大聖堂(Münster)
↓
ロシュタワー(Roche Tower)
↓
バーゼル旧市街(picturesque Old Town houses)
↓
ティンゲリー美術館(Museum Tinguely)
↓
ビルスフェルデン閘門(Birsfelden lock)
船上放送等がないため、気づいたら観光地を過ぎていたなんてことがあるかもしれません。
バーゼルが初めての方は、事前に上記の場所をGoogleマップのお気に入りに入れておくことをおすすめします。
船の様子とルート
クルーズ船は、スイスが誇る5つ星ホテル「Grand Hotel Les Trois Rois Basel(グランドホテル・レ トロワ ロワ)」の前から出発です。
船上でドリンクや軽食などの注文が可能。
席は自由で、みんなゆっくりと過ごしています。
▼ライン川から見るバーゼル大聖堂。ライン川から見るバーゼル大聖堂は、美しさがより際立ちます。
バーゼル大聖堂は、バーゼル観光では外せないスポットです。
バーゼル大聖堂は塔を登るのがおすすめ!
スイスの製薬会社、ロシュのタワー(通称:ロシュタワー)。
ロシュは世界有数の製薬会社で、本拠点はここバーゼル。そしてこのロシュタワーは、スイスで一番高い建物です。
▼こちらはビルスフェルデン閘門。
ここから引き返すので、再度バーゼルの街並みを楽しむことができます。
クルーズ船内、桟橋ともにエレベーターが設置されているため、ベビーカーや車椅子での乗船も可能です。
バーゼル観光で特別な体験を
バーゼルは1日で観光できる街ですが、そんなバーゼル観光をより特別な時間にするために、ライン川のクルーズ船に乗ってみるのはいかがでしょうか。
短時間で楽しめるクルーズから、1日かけてゆっくり観光できるコースまで、多彩なプランが揃っています。ご希望に合ったコースを選んで、ぜひ特別な体験をしてみてください。
▼クルーズ船に乗る時間までは作れない方には、バーゼル・ライン川の渡し舟もおすすめです。