スイス移住前の私に伝えたいこと<5選>

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2019年秋にスイスへ移住してから、約6年が経ちました。
この6年は本当にあっという間でしたが、さまざまな葛藤があったのも事実です。

スイスは自然も美しく、治安も良く、豊かな国。
素敵な国であることは大前提として、実際に「暮らす」となると、旅行では見えなかった現実がたくさんありました。

本記事では、スイスへ移住してから気づいたことや、移住前の自分に伝えたいことをまとめています。

これからスイス移住を考えている方、または海外移住を検討中の方の、何かひとつの判断材料になれば嬉しいです。

目次

①断捨離せよ!スイス移住はとにかく身軽が正解

スーツケース

移住前の私に一番強く言いたいのは、「そんなに持ってこなくて大丈夫!」

日本では一人暮らしをしていて、大体のものは揃っていた状態。ある程度荷物も処分したので、自分の中では身軽になっていた気がしていました。が、まだまだいけた…!

その家電、本当に必要?

スイス移住時に持ってこなくても良かったと思う家電は、

  • 炊飯器
  • ミキサー

スイスは日本と電圧が違うため、日本の家電はそのままでは使えないものが多くあります。

海外対応していない家電を使うには「変圧器」が必要です。
変圧器と変換器は全くの別物なのでご注意ください。

炊飯器:何も考えずに変換器につないでコンセントを刺してしまい、故障。
ミキサー:変圧器につないだものの、その変圧器自体が壊れていて故障。

炊飯器は日本のもので美味しく炊きたかった、ミキサーはまあまあ良いものを買っていて勿体無くて処分できなかった。

という理由でスイスへ持ってきましたが、炊飯器もミキサーも処分することになりました。(スイスで購入した変圧器は返品。)

今思えば、無理に持ってこず、スイスで買い直した方が早くて楽だったと感じています。

MIZU

重いし嵩張るし、持ってくるもの一苦労。

▼現在使っている炊飯器はこちらの記事で紹介しています。

逆にドライヤーやコテ・アイロンなどは日本のものを持ってきて良かったな。と感じています。

MIZU

日本の美容家電のレベルは高い!

美容家電も、持ってくる際には海外対応モデルを持ってくることをおすすめします。

▼スイスで愛用しているアイテム

日本で着ていた服はスイスでは着なくなる

これが盲点というか、そこまで深く考えていなかったのですが、日本で着ていた服の中で、スイスでは着なくなったものがいくつかありました。

理由は、

  • 気候が違う
  • 街の雰囲気が違う
  • ライフスタイルが違う

スイスではカジュアルなスタイルがメインとなり、日常では機能性の高い洋服を着ることが増えました。

周りを見ても、日常的におしゃれを楽しんでいる人は少なく、全体的にかなりラフな印象です。
日本のおしゃれをスイスで楽しめないわけではありませんが、環境があまりにも違い、少し浮いてしまう感覚があります。

東京ではおしゃれをして友人と食事に出かけることが多かった一方で、スイスでは自然の中で過ごす時間が増えました。

その結果、スイスに来てから大きく断捨離をし、今は少数精鋭のミニマルなスタイルに落ち着いています。

日本にいるうちに断捨離をしておけば、段ボール一箱分くらいは荷物が減ったのでは……と、ちょっぴり後悔しています。

スイスでは現地の暮らしに合う物を買う方が楽

スイス移住の際は、最低限の荷物だけで渡航し、必要なものは現地で揃える。

この方が、気持ち的にも物理的にもスムーズだと感じています。

ただ、日本のように品揃えが豊富とは限らないため、お気に入りのアイテムは、持ってきておくに越したことはありません。

ちなみに私は、
主にスーツケース3つで渡航し、すぐに必要のないものは船便を利用しました。

②将来のことをもっと深く考えて

夕日

「本当に辛くなったら、日本に帰ればいい。」移住前の私は、そう思っていました。

しかし、ライフステージが変わるとともに見える景色が変わってきました。

移住時と子どもが生まれた後では状況が大きく変わった

移住を決めた当時は、
その時の環境や状況だけを見て判断していました。

しかし、結婚、出産、子育てと、
ライフステージが変わると、見える景色は一変します。

子どもが生まれてからの海外生活や日本一時帰国は、想像以上にエネルギーが必要でした。

また、子どもが幼稚園や学校へ通い始めると、帰国できる時期や期間は限られます。

さらに、子どもの友人関係が築かれていくにつれ、そこから環境を変えることは、より難しくなります。言語の問題もあり、進学への影響も無視できません。

「少し日本に帰る」ことはできても、日本への本帰国は簡単な選択ではなくなる。

この現実を、移住前にもっと心得ておくべきでした。

日本に簡単に帰れなくなる日が来るかもしれない

スイスから日本はやはり距離があり、「ちょっと帰る」というという感覚ではありません。

MIZU

お金、時間、体力…全てが必要。

体調を崩したとき、育児で行き詰まったとき、
頼れる家族や友人が近くにいないことの辛さを実感しました。

さらに、コロナのような世界的な出来事が起こると、移動や帰国が制限されることもあります。

私がスイスへ移住したのは、コロナ流行前でしたが、
コロナ禍での日本一時帰国は、想像以上にハードルが高いものでした。

「いつでも帰れる」という前提は、簡単に崩れる。
この現実を、移住前にもっと想像しておくべきだったと思います。

そして、もし一生ここで過ごすことになれば、年老いてから日本の景色を見ることさえ、簡単には叶わないかもしれません。

「一生帰れないかもしれない」
それくらいの覚悟は、やはり必要でした。

③スイス移住の時期は春をおすすめしたい

春の花

これは完全に体感ベースの話ですが、スイスの冬は、想像以上にきついです。

スイスの冬は天気が悪く、気分が落ち込みやすい

スイスの冬で一番きつかったのは、寒さよりも天気です。

  • どんよりした天気
  • 曇りや雨が続く日々
  • 日照時間の短さ

曇りや雨の日が続き、日照時間も短くなります。太陽を見ない日が何日も続くと、気づかないうちに気分が沈みがちになります。

ただでさえ移住直後は、環境の変化で気持ちが不安定になりやすい…。

そんな中で冬に突入すると、メンタル的にかなりしんどくなりました。

MIZU

セントラルヒーティングのおかげで、冬でも家の中は常に暖かいのはありがたい!

春〜夏スタートの方が生活に慣れやすい

私は10月にスイスへ移住しました。スイスでは10月頃から寒くなり始めるため、ちょうど長い冬の始まりの時期でした。

もし移住時期を選べるなら、
春に移住して、夏の明るい季節で環境に慣れる

この流れの方が、スイス生活を前向きにスタートしやすいと感じます。

毎年冬が来ると、「この季節が来たな」と感じますが、年々少しずつ慣れてきている自分もいます。

ただ、移住したての頃にはやはりきついものがあり、可能であれば、春に移住したかったと今でも思います。

④調味料と薬があれば安心できる

紅茶

安心材料として持ってくるのであれば軽い調味料と薬。他のものは意外と近くで揃います。

調味料

スイス生活がスタートして、最初に悩むことのひとつが食事です。

手に入る食材が日本とは違う環境でも、調味料さえ整っていれば、意外とどうにかなります。

醤油やみりんなどは、MigrosやCoopといったスイスの大手スーパーでも手に入りますが、
だし系の調味料は簡単には揃わず、日本食スーパーやアジア系スーパーまで足を運ぶ必要があります。

醤油、みりん、料理酒、お酢、ごま油、海苔などはスイスのスーパー(主にCoop/Migros)で買えます。店舗によって品揃えが変わるので、事前に在庫情報を確認しておくのがおすすめです。

移住直後は何かとバタバタしていたり、近くにお店がない場合は移動だけでも一苦労です。

だし系調味料は軽くて嵩張らないため、少量でも持ってきておくと、移住直後の食生活がかなり楽になります。

慣れない環境の中で、知っている味を使えるだけでも、ほっとするもの。
その後は、ゆっくり現地で自分好みの調味料を試していくのも楽しいと思います。

MIZU

…と言いつつ、和風だしは今でも日本へ帰国するたびに、必ず買って帰っています。

基本的な薬はスイスの薬局で揃いますが、症状や薬の種類によっては、病院を受診しないと処方してもらえない場合もあります。

また、言語の壁を感じる場面も少なくありません。

そのため、日本で使い慣れている基本的な薬を一通り持ってきておくと、安心感につながります。

スイスでは、体調を崩してもすぐに薬を出すのではなく、

紅茶などで体を温めて、まずは様子を見ましょう


といったアドバイスを受けることもよくあります。

自然で、体にとっては良い考え方だと思いますが、いざという時に自分の体に合うと分かっている薬が手元にあることは、大きな支えになると感じます。

⑤本当にスイス移住で良いのか、もう一度考えてみて

スイス

少し厳しいですが、これも正直な気持ちです。スイスは、甘く考えて移住すると結構きつい国だと思っています。

旅行とスイスでの生活はまったく別物

スイスは観光地としてはとても魅力的ですが、「生活」となると話は別だと感じます。

不便さを感じる場面や、手続きに時間がかかることも多く、日本との価値観や文化の違いに戸惑うことも少なくありません。

実際に暮らしてみて、旅行では見えなかった現実が、想像以上に多いと感じました。

特に、日本のような「便利で、サービスが行き届いた国」から来ると、そのギャップに苦しむ人は多いと思います。

どこで食べても美味しいレストラン、
どこへ行っても安心して任せられる美容サロンがあり、
息抜きの娯楽も身近にあって、
欲しいものはネットや街の買い物ですぐに手に入り、翌日には届く。

そんな環境が当たり前ではなかったのだと、スイスでの生活を通して痛感しました。

スイスは給料が高いが生活費も高い

スイスは給料が高いことで有名ですが、家賃や保険、食費などの生活費も非常に高い国です。

「稼げるから大丈夫」と思っていると、想像以上の出費の多さに驚くかもしれません。

日々の生活の中で、「こんなにお金がかかるの?」と感じる場面の連続でした。

私自身、スイスで給料をもらい、日本に気軽に帰れる生活を想像していましたが、実際には生活費の負担が大きく、日本への一時帰国の際にも相応のお金がかかります。

思っていたほど、簡単なことではない。
それが、スイスで暮らしてみて感じた現実です。

▼保育園などの料金について触れています。

数ヶ月〜1年の滞在で見える現実もある

可能であれば、数ヶ月、できれば1年ほど、実際にスイスで生活を体験してみるということを、やってみるのも良かったかもしれないと思います。

私は旅行でのスイスしか見ていなかったため、
自分にとって何が辛く感じるのか、何を必要として、何が足りないと感じるのか…
そこまで具体的に想像できていませんでした。

それだけでも事前に分かっていれば、移住後の後悔やギャップは、きっと少なかったのかもと思います。

日本で一人暮らしをしていたり、仕事をしていると簡単なことではありませんが、可能な範囲で、できるだけ長く滞在してみることをおすすめします。

まとめ|スイス移住は覚悟があってこそ後悔しにくい

スイス移住は、人生を大きく変える選択です。
良い面もたくさんありますが、現実や大変さを知らずに移住すると、後悔につながることもあります。

だからこそ、
身軽に、現実的に、そして慎重に考えること。

それでも「スイスに住みたい」と思えるなら、その選択にはきっと意味があるはずです。

この記事が、これからスイス移住を考えている方にとって、少しでも判断の助けになれば嬉しいです。

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