春のカーニバル(ファスナハト)の季節にスイスのスーパーで買えるお菓子「Fasnachtschüechli」。
甘党ではない私がどハマりした、なんとも素朴な美味しさ。きっと日本人の口に合うはずです。
期間限定商品なので、冬〜春にスイスに滞在される方はぜひ一度味わってみてください!
スイスのお菓子「Fasnachtschüechli」とは
Fasnacht=カーニバル
Chüechli=小さなケーキ(スイスドイツ語)
春に行われる、Fasnacht(ファスナハト)というカーニバルに向けてスーパー等で売り出されるお菓子です。
>>スイス最大のカーニバル!一度は体験したいバーゼルのファスナハト(Basler Fasnacht)
1月頃からファスナハトが過ぎた頃まで店頭に並んでいます。
地域によって呼び名が異なる
Fasnachtschüechliは、地域によって様々な呼び名があります。
- 【Basel】Fasnachtskiechli
- 【Bern】Chilbiblätz
- 【Appenzell】Hondsfläd
- 【Lucerne】Öhrli or Chneublätz
- 【Romandie】merveilles
- 【Ticino】frittelle di carnevale
ちょっとややこしい…。パッケージにはいくつかの呼び名が表記されていますが、その多くは、「Fasnachtschüechli」がメインとなっています。
味と食感
薄くてサクサクなこのお菓子、ものすご〜く素朴でやみつきになる美味しさ。
個人的には、餃子の皮を揚げて粉砂糖がかかっているような味だと思っています。
基本的にはスーパーで買えますが、ネットで「Fasnachtschüechli」と検索すると、レシピがたくさん出てきます。
基本の生地は、卵、小麦粉、クリーム、塩少々。その上に粉砂糖。
揚げてあるので、きっとカロリーはお高め。軽いので、罪悪感に欠けます。
期間限定だから良いよね
Fasnachtschüechliが美味しくてツイートしたところ、スイス在住のもち子さんからこんな危険な情報をいただきました。
とても気になる〜。Coopにあるそうなので、次回Coopに行った際に購入してみます!
Fasnachtschüechliの大きさ
一番スタンダードなサイズは意外と大きく、家にあるメジャーで測ってみると、直径約18cmでした。(MIGROSの商品)
どのお店の商品も、大体このくらいの大きさです。大きくても薄いから、ドンドン減っていく…。
パッケージは、一度開封すると閉められません。
私は開封後にジップロックやケースに移し替えていますが、大きいので割らなければならないことと、割と嵩張ります。
まだ試したことがない方は、小さいサイズのものがおすすめです。
▼写真がわかりづらいですが、右に写っているminiというものが小さいサイズです。
カップに入っている一口サイズのものも一緒に売っていたりしますが、食感等が異なるため、まずは円形の定番ものがおすすめです。
▼個人的にはあまりおすすめ出来ません。
Fasnachtschüechli 購入場所と味の違い
毎年1月〜3月頃、スイスのスーパーであれば手に入りやすい商品で、スイスの2大スーパー「MIGROS(ミグロ)」、「Coop(コープ)」には必ずあります。
スイスのコンビニ的存在、MIGROSの「migrolino」、 Coopの「Coop pront」でもバッチリ店頭に置かれています。
▼家の近くのCoop prontでは、ドアを開けてすぐのところで待ち構えています。
場所によってはパン屋さんなどでも取り扱いがあるんだとか。
私が今までFasnachtschüechliを購入したことがあるのは、MIGROS、COOP、Lidlの3店舗です。
Fasnachtschüechli 1袋の価格
1袋大体CHF3以内で買えるため、気軽に試せます。
【2023年1月追記】昨年から値上げして、CHF3以内で買えなくなってしまいました。
【2024年1月追記・悲報】MIGROSはさらに値上げをしました。
2022年 | 2023年 | 2024年 | |
MIGROS(216g 6枚入) | CHF2.90 | CHF3.30 | CHF3.50 |
COOP(210g 6枚入) | CHF2.95 | CHF3.20 | CHF3.20 |
Lidl(210g 8枚入) | CHF2.79 | CHF2.99 | CHF2.99 |
2024年、MIGROSの更なる値上げと、COOPやLidlはセール対象になっている期間もあるため、COOPやLidlで買うのがお得かもしれません。
商品によって味の違いはあるのか
味はほとんど変わらないですが、食感等がほんの少し異なる気がしています。
個人的な好みはMIGROSのものです。
MIGROS:薄くてサクッと食べやすい
COOP:MIGROSのよりほんの少し歯応えがある
Lidl:粉砂糖多めな気がする
Lidlのものは粉砂糖が多く感じるので、溝にハマっている粉砂糖を箸で取り除いてから食べています。
何をしているのかと冷静に突っ込みたい。
でも取り除くことでちょうど良い感じの量になるんですよねぇ。。
美味しい食べ方
Fasnachtschüechliは、上のみに粉砂糖がかかっています。
そのため、粉砂糖がかかっている面を下にして食べた方が、粉砂糖の味が口の中に広がって美味しいと思っているのです。
私個人が勝手にやっている食べ方なので、正しいのかはわかりません…。
興味がある方はぜひ一度試してみてください!
ちゃんと味わって食べた方が、無駄なカロリー摂取にならない!笑
秋限定のスイスのお菓子もある
Fasnachtschüechliほど有名ではないものの、秋の季節にはHerbstchüechli(Herbst=秋、chüechli=小さなケーキ)が店頭に並びます。
なんとこれが、Fasnachtschüechliと、材料が全く一緒なんです。
大きさは一口サイズで、味付きのものも売られています。持ち運びにも良く、食べやすそうですね。
※秋まで時間が空いてしまいますが、今年食べてみてここに追記しておきます!
秋のお祭り「Herbstmesse(ヘルプスト・メッセ)」のシーズンに購入が可能です。
秋のお祭り「ヘルプスト・メッセ」についてはこちらの記事を参考にしてください。
>>【バーゼル】スイス最大の移動遊園地 秋祭り”ヘルプスト・メッセ”
おわりに:一度は食べてみてほしいFasnachtschüechli
年々、Fasnachtschüechliの沼にハマっている私…。
初めて食べて感動するような美味しさがあった記憶はないのですが、なんだか手が進んでしまう、おすすめのお菓子です。
春に行われるカーニバル・ファスナハト・バーゼルは、毎年大盛り上がりです。バーゼルが一番賑わう季節にぜひ足を運んでみてください。
そして、カーニバル前後にスイスの伝統お菓子Fasnachtschüechliを味わってみてはいかがでしょうか。