日本の伝統行事であるお食い初めをスイスで行いました。一見ハードルが高そうなお食い初めですが、海外でも手作りで簡単に用意することができます。
本記事では、私がスイスで用意したメニューリストと材料の購入先をご紹介していきます。
お食い初め(100日祝い)とは
お食い初めとは生後100日のお祝いです。
一生食べ物に困らないようにとの願いを込めて行われる日本の伝統行事で、生後100〜120日で行われるのが一般的です。
お食い初めの料理を用意しますが、赤ちゃんはまだ食べ物を食べることが出来ないので、家族が食べさせる真似をしてあげます。
スイスにはお食い初めや100日を祝う行事はないので、日本の文化に文化に倣ってお祝いをしました。
海外では中国や韓国でも生後100日のお祝いをしているようですね。
海外でのお食い初めメニュー
まるっきり日本と同じように、というのは難しい場合もありますが、スイスでも手に入りやすい材料で作ることが出来ます。
以下のメニューであれば海外でも不自由することなく揃えることが出来そうですね。
メニューリストと必要な食材
今回、お食い初めで準備したもの一覧です。
メニュー | 必要なもの |
---|---|
筑前煮 | 鶏肉、人参、干し椎茸、レンコン |
なます | 大根、人参 |
歯固めの石 | 石 or 梅干し |
お赤飯 | もち米、小豆 (お赤飯の素、切り餅、米で代用) |
お吸い物 | あさり |
鯛 | 鯛 |
お食い初め食器
お食い初めの食器として、男の子は朱色の器、女の子は外側が黒&内側が朱色の器が一般的ですが、我が家は家にあるもので済ませました。
普段お味噌汁に使っている器を利用したので、女の子仕様なカラーとなってしまいましたが、愛情はたっぷり。
最近では器のバリエーションも広がっていたりするので、海外で手に入りづらい場合にはそこまでこだわらなくても良いのでは、と個人的には思っています。
早めに準備が出来る方は日本から送ってもらうのも手かもしれません。
▼ものによっては意外と安く手に入ります。
▼男の子、女の子兼用で離乳食にも使える、シンプルでお洒落な天然竹製の食器セット。家庭用食器洗浄機なのも嬉しいです。
メニュー①煮物
筑前煮を作りました。材料は鶏肉・人参・干し椎茸・レンコン。
- 鶏もも肉:コープ(Coop)
- 人参:コープ(Coop)
- 干し椎茸:A-Chau
- レンコン:A-Chau
鶏もも肉と人参はスイスのスーパーで購入が可能ですが、スイスでは鶏胸肉の方が一般的。
鶏もも肉はお店によっては手に入りにくいこともあるため、事前に下調べをしておくと安心です。
干し椎茸とレンコンはスイスのスーパーでは難しいので、アジアンスーパーにて購入しました。
バーゼルにあるA-Chauで購入しましたが、アジアンスーパーであればどこでも手に入るかと思います。
>>【スイス】バーゼルのアジアンスーパーで購入できる日本食材
メニュー②なます
大根と人参の紅白なます。
紅白なますがあると、華やかになりますね。
材料である、大根と人参もスイスのスーパーで手に入ります。
なますは日持ちするので、事前に作っておくと当日の作業が楽です。
ちなみにスイス人の夫はなますを好んではなかったので、沢山作って私一人で消費することになりました。
- 大根:ミグロ(MIGROS)
- 人参:筑前煮で使用したものと同じ
メニュー③歯固めの石&梅干し
丈夫な歯が生えてきますようにとの願いが込められている歯固めの石。
梅干しは歯固めの石の代わりにもなるので、どちらかでも良いですね。
石は登山に行った際に綺麗なものを探して洗って使いました。なお、使後はどうしたら良いかわからなかったので、綺麗にして山に戻しに行きました。
梅干し:ユミハナ(YUMIHANA)
YUMIHANAはスイスの中心街にある日韓スーパーです。
>>【スイス】バーゼルのアジアンスーパーで購入できる日本食材
メニュー④お赤飯
自分でお赤飯炊いたことがありませんでしたが、もち米と小豆さえ手に入れば作ることができるので、小豆探しの旅に出ました。が、なかなか小豆が見つからずに苦戦。
最後に足を伸ばして訪れたユミハナで小豆発見!と思いきや、さらに簡単にできるものを発見。
丸美屋の赤飯の素が売られていました。小豆ともち米を買うことを考えると全然安い上に簡単、さらにはごましお付き。
▼その他、ユミハナには2分30秒で出来るお赤飯(写真左上)や高級なお米(写真下中央)も手に入ります。
我が家は普段使っているミグロのお米に切り餅を混ぜてもち米風にして赤飯にしました。もち米はアジアンスーパーでも購入できます。
- 米:ミグロ(MIGROS)
- お赤飯のもと:ユミハナ(YUMIHANA)
メニュー⑤お吸い物
ハマグリは見つからなかったので、あさりのお吸い物にすることに。
あさりなら簡単に手に入るかと思いきや、スイスのスーパーにはムール貝ばっかり。(大きい店舗であれば取り扱いがあるかもしれません。)
結局、魚屋さんにて購入しました。
スイスでお寿司作りなどでもお世話になっているお魚屋さんは「 DER FRISCH-FISCH MERCATO」。
あさりは事前に予約してなくても購入出来ました。
あさり:DER FRISCH-FISCH MERCATO
メニュー⑥鯛
見た目のインパクト大、お食い初めのメインとも言える鯛の姿焼き。
鯛は大きめのミグロ(MIGROS)にて購入。その場で無料で内臓の処理と鱗を取ってくれるので、購入の際には処理してもらうことをおすすめします。
家で鱗取りをすると鱗が散らばって悲惨なことになることも…
▼うろこ取りはこういうのがあると便利…
鯛は先ほどのMERCATOでも事前に連絡をしておけば購入できるはずです。バーゼルにあるGLOBUSでも鯛を売っているのを見かけました。
一発勝負となる鯛の焼き方ですが、私はオーブン任せです。
塩焼きなので、調味料も塩のみ。
魚のヒレをアルミホイルで覆うと焦げる心配がなく綺麗に焼きあがります。
鯛:ミグロ(MIGROS)※大型店
海外でのお食い初めを終えて
遠く離れたスイスで行ったお食い初め。
スイス人夫も積極的に参加してくれたおかげで、家族で日本文化に触れながら息子の成長を願う特別な日となりました。
>>こんな感じで行いました!Instagram
海外でもお食い初めをすることは可能です。お食い初めの料理も思っているよりも簡単に出来るので、100日のお祝いを控えてる方はぜひチャレンジしてみてください。
これからも日本とスイスの文化をバランスよく取り入れながら息子の成長を見守っていきたいと思います。