【海外子育て】スイスの離乳食とBLW

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    生後4ヶ月から始まるスイスの離乳食。

    7ヶ月の息子がいる我が家では、ヨーロッパと日本の良いとこどり離乳食とBLWを取り入れています。

    始め方や進め方、メニューなど、日本とはまた違ったスイスの離乳食事情をぜひチェックしてみてください。

    目次

    スイスの離乳食の始め方

    離乳食を始める時期

    小児科の先生に離乳食をはじめて良いと言われたのは4ヶ月健診の時。4ヶ月を迎える手前でした。

    スーパーの離乳食売り場でも4ヶ月から食べられる食材が並んでいるので、ヨーロッパでは一般的に4ヶ月前後で離乳食を始めることが多いそうです。

    日本より少し早いですね。

    4ヶ月だったので、食にあまり興味を持っていなかった&腰が座っていない中でのスタートでした。

    離乳食初期に与える食材と栄養

    スイスの離乳食は野菜から始まります。

    食材は、人参、じゃがいも、かぼちゃなどから始めるようにと、小児科の先生からアドバイスがありました。
    茹でるor蒸して潰した野菜に植物油。裏ごしはしない人が多いんだとか。

    スプーン1杯からはじめて、徐々に量を増やします。
    増やし方に特に決まりはなく、赤ちゃんが食べれる量をあげるとのことです。

    4ヶ月まではミルクや母乳と併せて離乳食ですが、5ヶ月からは離乳食で1食分をまかなえるようにします。

    菜種油

    赤ちゃん用の菜種油(植物油)は、ドラッグストアやスーパーの赤ちゃんコーナーに売っています。

    私はAlnatura(アルナチュラ)の「Beikostöl」を使用しており、ドイツのスーパー(€2.99)で購入しました。スイスだとMIGROS(CHF5.10)で取り扱いがあります。

    Alnaturaの菜種油は4ヶ月から使用できます。

    Alnatura Beikostöl
    出典:Müller公式サイト

    離乳食は突然始まったので、菜種油購入前はオリーブオイルで代用。

    「植物油は赤ちゃんの脳に良いから、離乳食に必ず入れてね!」と先生に言われているので、毎食欠かさず入れるようにしています。(加熱して潰した野菜にオイルを混ぜるだけです。)

    水分補給

    6ヶ月までの水分補給はミルクや母乳で十分ですが、暑い日や熱のある日には無糖のお茶(カモミールやフェンネル)やお水を与えます。

    試しに、4ヶ月から飲めるAlnaturaのフェンネルティー(Baby Fenchel Tee)を買ってみましたが、息子はお気に召さない様子でした。大人が飲んでもちょっとクセが強いと感じます…。腸内環境を改善してくれるので、便秘の時などには良いですね。

    離乳食が始まってからは、食事の際にミネラルウォーターを与えています。

    カルシウム

    成長や骨の形成に欠かせないミルクは、就学前までは欠かさず摂取します。WHOは生後6ヶ月まで完母での育児、それ以降は2歳頃まで離乳食と併せて母乳を与えることを推奨しています。

    完母育児推奨する人が多いですが、お母さんの負担になりすぎないことが一番だと、個人的には考えています。最近のミルクは栄養もバッチリですしね。

    カルシウムはミルクからだけでなく、9ヶ月以降はヨーグルト、12ヶ月以降はチーズなどで補うこともできます。

    ビタミンD

    ヨーロッパの冬の日照時間は短いので、ビタミンD不足になりやすく、小児科で処方されたビタミンDのオイルを毎日直接与えています。これは3歳頃まで続けるそうです。

    子供だけでなく、大人もビタミンD不足に陥りやすいので注意が必要ですね。

    鉄分

    ミルクから得ていた鉄分も、離乳食が本格的に始まってくると不足がちになります。

    鉄分は、赤身肉や卵黄、ほうれん草などから摂取できるので、週に2-3回与えられるようにします。
    特に赤身のお肉は鉄分の吸収率が高いため、積極的に与えたいですね。

    スイスの離乳食 スケジュールとメニュー

    スイスの離乳食は、シンプルなものが多いです。
    野菜をはじめとした食材を加熱して潰す。以下メモしているメニューも、全て加熱して混ぜるだけの簡単スタイルです。

    4ヶ月〜

    【朝】母乳orミルク
    【昼】母乳orミルクと離乳食 ※5ヶ月からは離乳食のみ
    【午後】母乳orミルク
    【夜】母乳orミルク
    【深夜】必要に応じて、母乳orミルク

    【昼】
    人参100g or じゃがいも50g or 肉20-30g
    +植物油10g

    などを目安として与える。

    初期は野菜とフルーツをメインにあげていました。スイスの家庭では食材を細かく分けずに、全てミックスしてあげることが多いそうです。

    私は一つ一つの食材の味を楽しんでもらいたいので、日本スタイルで小分けにしています。

    なお、我が家では早々にお粥(10倍粥)の登場です。スイス人に話すと、日本人はお粥から始めるの?と驚かれます。

    5ヶ月からは、20時-6時で寝てくれるようになったため、深夜の授乳はなくなりました。

    6ヶ月〜

    【朝】母乳orミルク
    【昼】離乳食(野菜)
    【午後】離乳食(フルーツ)
    【夜】離乳食(ミルクとシリアルのお粥)
    【深夜】必要に応じて母乳orミルク

    【昼:野菜】
    4ヶ月〜と同じ

    【午後:フルーツ】

    • オートミール…20g
    • 水…100ml
    • フルーツ(りんご等)…100g
    • 菜種油…ティースプーン1杯

      オートミールを柔らかくしてから材料を全て混ぜて攪拌。フルーツは念のために電子レンジで加熱しています。様々なフルーツで代用できるので、おすすめです。

    【夜:ミルクとシリアルのお粥】

    • 母乳もしくは粉ミルク…大さじ1
    • セモリナシリアルまたはライスフレーク…20g
    • 大さじ2のオレンジorリンゴor梨の無糖ジュース、もしくはコンポート・ピューレ…大さじ2

    午前は野菜メイン。日本寄りな離乳食メニューです。

    午後は、オートミールとフルーツ主体の離乳食にしていて、とても簡単です。

    日本では6ヶ月頃から離乳食が始まりますが、スイスではすでにほとんど3回食に…。
    スイスの目安よりは遅めですが、夜の離乳食は7ヶ月後半から始めたばかりです。

    8ヶ月〜

    【朝】母乳orミルク
    【昼】離乳食(野菜)
    【午後】離乳食(フルーツ)
    【夜】離乳食(ミルクを中心としたお粥)
    【深夜】必要に応じて果物1個、またはパン1個

    8ヶ月からは量が増えるので、一例として以下のメニューを参考にしてください。

    【昼:野菜】

    • ズッキーニ …100g
    • じゃがいも …50g
    • 茹でたハム(赤身部分)…30g
    • 水 …小さじ2
    • 菜種等の植物油 …小さじ2

    【午後:フルーツ】

    • イチゴ …100g
    • オレンジジュース …大さじ2
    • 全粒粉ラスク* …2枚
    • バター …小さじ1

    *Alnaturaの「Baby Dinkel-Zwieback」を購入しています。そのままでも、お湯やミルクと煮ても使えます。

    【夜:ミルク粥】

    • 桃(加熱) …1/2個
    • オートミール …大さじ2
    • 赤ちゃん用ミルク …200ml

    このメニュー一覧を見ると、海外だな〜と感じます。

    追記:我が家では、週に何度かご飯が出てきます。大人のご飯と一緒に作れるようになってきたので、少し楽になってきました。

    1歳〜

    【朝】母乳orミルク
    【昼】離乳食(野菜)
    【午後】離乳食(フルーツ)
    【夜】離乳食(ミルクとシリアルのお粥)
    【深夜】必要に応じて果物1個、またはパン1個

    【昼:野菜】

    • トマト(加熱)…1個(約100g)
    • カリフラワー(加熱)…60g
    • パスタ適量
    • 卵黄
    • 菜種油等の植物油…ティースプーン2杯

    【昼:フルーツ】

    • バナナ…1本
    • レモン果汁…数滴
    • パン…1個
    • バター… ティースプーン1杯

    【夜】

    • プラム(加熱)…2個
    • ミルク(ジュニアミルク)…200ml
    • 全粒小麦…大さじ4
    • シナモン…ひとつまみ

    1歳からは母乳やミルクでなくてもOKと言われています。その分、牛乳やチーズなどの乳製品で補います。

    BLWをやっていたこともあり、1歳前からは自分で全て食べられるようになり、大人と同じような食事(薄味)に変わってきたので、食事の準備がとても楽になりました。

    【スイス】月齢別与えられる食材

    月齢が上がる毎に食べれる食材が増えていきますが、食べれる食材が日本と違います。スイスでOKな食材が日本ではまだ早かったり、逆も然りです。

    私はスイスと日本の情報を参考にしながら与えているので、食べさせているものの種類が多いかもしれません…。

    日本の食材は「ステップ離乳食」というアプリでさくっと調べながら記録しています。今まで食べた食材もボタン一つでチェックができて、使いやすいのでおすすめです。

    以下がスイスで与える食材の目安一覧です。

    野菜

    一例ではありますが、スーパーで手に入る野菜の種類が日本に比べて少ないです。

    4ヶ月人参、じゃがいも、ズッキーニ、フェンネル、かぼちゃ
    6ヶ月コールラビ、カリフラワー、ブロッコリー、レタス
    8ヶ月なす、トマト、ほうれん草、きゅうり、ビーツ
    1歳〜インゲン、えんどう豆、キャベツ、リーキ

    フルーツ

    4ヶ月バナナ、りんご、梨、
    フルーツジュース(無糖のリンゴ、オレンジ、梨)
    6ヶ月ネクタリン、アプリコット、桃
    8ヶ月パイナップル、メロン、ラズベリー、イチゴ
    1歳〜みかん、オレンジ、ぶどう、さくらんぼ(種無し)

    穀物類

    4ヶ月必要に応じて、野菜の代わりにグルテンフリーのお粥(米、とうもろこし、きび)も可
    6ヶ月全粒穀物、小麦、赤ちゃん用ビスケット、パンの皮
    1歳〜ポレンタ、上質なパスタ、ミューズリー、全粒粉ラスク

    鉄分が取れるお肉は初期から与えます。

    4ヶ月鶏肉、仔牛肉などの赤身肉(週に2-3回)
    6ヶ月牛肉、ウサギ、子羊、豚肉、ゆで卵の卵黄
    1歳〜魚、茹で卵全体

    お肉は、スーパーなどで売っているBIOの瓶詰めに頼ることが多いです。簡単で、何より安心できます。

    BLW

    最近話題になっているBLWを少しづつ取り入れてみています。

    BLW(Baby Led Weaning)とは、イギリス発の赤ちゃんが手動となって進める離乳食のスタイルで、赤ちゃんが手掴みで好きなものを好きなように食べ進めていきます。

    ↓BLWのメリット

    ・家族で食事の時間を過ごせます
    ・赤ちゃんが味や食感、色、においを楽しめます
    ・目で見て、手先を動かす動きや、お口の発育を育みます
    ・赤ちゃんの自尊心と自信を育みます
    ・離乳食をつくる負担が減ります
    ・食事の時間の親子の奮闘がおこりにくくなります

    出典:一般社団法人 日本BLW協会

    離乳食のように潰したり細かくする必要がないので、離乳食作りの負担が軽減します。

    家族で食事を囲むことができたり、BLWの様々なメリットを感じています。

    一方で、手で掴めるものに限られていたり、普段の離乳食よりは食べることや後片付けに時間がかかってしまうことから、現在は離乳食とBLWを組み合わせながら進めています。

    食材を切って蒸してプレートに載せるだけなので、自分たちの食事のついでに作ることができるのが楽ですが、後片付けは、離乳食の数倍大変です…。

    食材は間違って飲み込んでしまわないように、小さくなりすぎないようにしています。

    BLWを始めたのは6ヶ月頃で、1ヶ月半経った今、手先が器用になり食べることがものすごく上手くなってきています。
    少しづつ、自分のペースで成長していっている姿を見るととても嬉しくなります。

    ※BLWは離乳食に比べて誤嚥の恐れがあるので、食事中は赤ちゃんから目を離さないことが大事です。その他、BLWを始める前に情報収集されることをおすすめします。

    BLWは、スチーマーがあると本当に楽でおすすめです。食材を切るだけで、あとはスチーマーに入れるだけです。

    おわりに

    スイスに限らず、近隣のヨーロッパの国では似たような離乳食の進め方が多いかと思います。

    スイスの離乳食は日本の離乳食のように凝っていないので、いくらか楽かもしれません。
    市販品を使用する人も多く、お母さんの負担が減りますね。離乳食の種類も、日本とは違った変わり種があったり、オーガニックに力を入れているのが特徴です。

    スイスの離乳食の簡単さと日本の丁寧さをミックスさせながら、家族で楽しんで進めています。

    離乳食とBLWを通して様々な味や食感に触れ、食を楽しみながら多くの料理や食材を好きになってくれたら嬉しいと思っています。

    お母さん、お父さん、一緒に頑張りましょう!

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