スイスの温泉地「バーデン」にリニューアルオープンした温泉施設「47(フォーティセブン)」へ行ってきました。
スイスでは珍しい温泉やサウナ等が充実している47。リニューアルしたばかりで、館内はとっても綺麗!スイス旅行の休憩や、海外生活の癒しにおすすめしたいスポットです。
本記事では、47の様子や料金等についてご紹介していきます。
47(フォーティセブン)について
スイスの温泉地として有名なアールガウ州バーデンでは2000年以上も前から温泉文化があります。
地名である「バーデン(Baden)」は、ドイツ語で「入浴する」という意味です。
そんなバーデンに、2021年11月にリニューアルオープンした温泉施設が「47(フォーティセブン)、FORTYSEVEN° Wellness-Therme」(以下47)。
スイスでは「ウェルネス」や「スパ」として親しまれています。
47の由来は、この地に湧き上がる温泉水の温度「47°C」からきているんだとか。
47の温泉水はスイスで最もミネラルが豊富!
日本では雪国=温泉なイメージがありますが、スイスで温泉は希少。スイスで温泉に入りたい方は、まずはバーデンで味わってみるのが良いかもしれません。
行き方
最寄り駅は、鉄道駅である「バーデン(Baden)駅」。47までは、駅から徒歩約10分です。
スイス最大の都市であるチューリッヒからバーデンまでは電車で約15分と、アクセス良好。
47には24時間駐車可能な有料駐車場も完備しているため、車での来場も可能です。
※施設利用による駐車料金の割引なし。
入館料金&レンタル
▼47の入館料金
【3時間料金】(括弧内は3~15歳の子供料金)
大人 | 子供 | |
月-金 | CHF 41 | CHF27 |
土日祝 | CHF 48 | CHF33 |
1時間追加 | CHF 10 | CHF6 |
午前9時までの入館* | CHF 33 |
【1日料金】
大人 | 子供 | |
月-金 | CHF 61 | CHF 39 |
土日祝 | CHF 68 | CHF 45 |
※2024年10月現在の情報です
週末は割高で、平日の方がお得な料金設定となっています。
▼タオル等のレンタルも可能。
バスタオル | CHF 5 |
サウナタオル | CHF 5 |
バスローブ | CHF 10 |
館内は定期的に清掃を行なっていましたが、館内履きのレンタルがないため、ビーチサンダル等を持参することをおすすめします。
持参しない場合には、トイレの中まで裸足で歩くことに…。どんなに綺麗に清掃されていても、良い気分にはなれないものです。
私は裸足で過ごし、次回は必ず持ってくると心に誓いました。
47だけでなく、スイスではスパやプールではこういったスタイルが多いので、館内履きは常に持っていくと重宝します。
47の館内紹介
受付で利用時間を伝え、電子チップの入ったリストバンドを受け取ります。(料金後払い。)
その後は男女別のロッカーへ。
使用するロッカーの指定はなく、リストバンドをかざせば鍵代わりになるシステム。
土足でロッカー内へ上がり、そこで裸足orサンダル等になります。
土足で歩く場所を裸足でも歩くのってやっぱり海外だな〜
ロッカーにはドライヤーのみ完備(無料)。その他のスキンケアやヘアケアアイテムは必要があれば持参してください。
水着に着替えたらいよいよメインの温泉プールへ。
①温泉プール
温泉は「プール」と表記されています。
日本の温泉よりも温度が低く、水着着用。温水プールのような感覚です。
屋内プールが5つと、屋外プールが3つ。
各プールによって温度が異なりますが、最大温度は38度です。
最大なので、もっと温度の低いプールが多く、ぬる〜い感じ。その分長い時間浸かることができます。
▼おすすめは、屋外プール。
47の顔とも言える屋外プールは、一番の賑わいを見せる場所。
目の前にはリマト川が流れ、開放的な空間が広がります。
リマト川でサーフィンをしている人がいた!
屋外プールの温度は34度と低めですが、10度以下だった冬に訪れても寒さは感じませんでした。中からプールが続いていて、身体を冷やすことなく移動ができます。
②サウナ
サウナは、
- 男女混浴(水着着用):5部屋
- 女性専用(裸):3部屋
- 男女混浴(裸):4部屋
の3フロアに分かれています。
90度のフィンランドサウナやスチームサウナ、熱いサウナが苦手な人のためのバイオサウナなど、選択肢が豊富。
予想外にサウナでの時間を楽しんでしまい、時間を延長までしてしまいました。
サウナも新しくてとっても綺麗!無料のハーブティーが用意されています。
ここで日本人に衝撃なのは「男女混浴サウナ(水着なし)」の存在。
必要があるのか?!というのが率直な意見ではありますが、開放的になってサウナを楽しみたい人もいるのでしょう…。
老若男女問わず、男女混浴サウナに入っていく姿を目にしました。
なかなか勇気が必要ですが、冒険してみたい方は、ぜひ。
③コスモス
宇宙空間が広がるエリア「COSMOS」。
ここは感情を”無”にして心身ともにリラックスできる空間で、いくつかの部屋に分かれています。
1.目と耳で美しい音を感じる「MESOKOSMOS」
円形の台の上に寝転がって、視覚と聴覚でリラックスできる空間。
広い空間ではないので、利用できる人数が限られています。
割と通り道にある空間なので、いかに周りを気にしないかがリラックスの鍵となるかもしれません。
(私が行った時は常に人がいたので、体験できずでした…。)
2.塩分の多いプールで体を浮かせながらリラックスする「DER MAKRO-KOSMOS」。
薄暗いこのプールでは、光や音を感じながら身体を浮かせ、無重力空間を創り上げています。何も考えずに浮かんでいるだけで、心が休まりました。
私は週末に訪れたため、かなり多くの人がこのプールに浮いていて、なんとも不思議な光景でした。
3.植物、水の音を感じるDER MIKRO-KOSMOS
30度の温室になっているDER MIKRO-KOSMOSは、ちょっとした休憩やリラックスタイムにおすすめです。
植物のある空間で、流水の音が流れています。
心地よい温度と音楽の中で、寝転がって本を読んだり、仮眠をとったり。思い思いのリラックス時間を過ごせます。
47のカフェ&レストラン
47には、レストラン、コーヒーバー、バーがあります。
- レストラン:サンドイッチや鍋料理やスープなどの食事メニュー。
- コーヒーバー:パンやケーキをはじめとした軽食、スムージーやコーヒー。
- バー:紅茶やアルコール各種、レストランやコーヒーバーからの飲食のオーダーも可能。
▼スパ内にあるコーヒーバーでクロワッサンとお水を注文。(コーヒーバー=カフェです。)
お水が思いの外高かったので、値段がほとんど変わらないスムージーを頼めば良かったかも。とちょっぴり後悔。
ここは水着のままでokなので、入浴の合間の休憩場所として利用ができます。
バーデンの旧市街
入浴後に、バーデン駅近くにある旧市街を散策するのも楽しいです。
旧市街では食事やショッピングが楽しめます。
▼これは旧市街の景色を「ホッホ橋(Limmat Hochbrücke)」から一望した写真。
バーデンの旧市街をばっちり写真に収められます。
旧市街はコンパクトで回りやすく、半日でも十分楽しめます。メイン通りだけでなく、裏道などでちょっとしたお店やカフェを探してみてください。
47(フォーティセブン)に行ってみて
47はとても快適で、ゆっくりと過ごすのに最適な温泉施設でした。
スイスに移住してから自宅での入浴頻度が減っていましたが、久しぶりに入浴をすると、身体のコリが解れたり、リラックスできたりと、入浴することの大切さを実感します。日本人にとって、入浴は切っても切り離せない存在ですね。
47の滞在時間は3時間+1時間延長。帰り支度は駆け足だったので、さらに1時間延長していたらもっとゆっくり過ごせたのかもと思います。なんなら1日券で時間を気にせず滞在すればす良かったのかもしれません。
47ではウェブサイトからバウチャー発行が可能なので、大切な方へのプレゼントにもおすすめです!
海外生活やスイス旅行でお疲れの方は、ぜひスイス・バーデンの温泉施設47フォーティセブンで癒しの時間を過ごしてみてください。
▼バーデンにある日本の焼肉屋「Kasai」のレビュー記事です。