【海外出産】スイスの病院食と産後の入院レポート| スイスの産院ご飯9食

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海外・スイスでの出産を終えて、出産後の入院生活のことについてレポートしていきます。

期待していた以上に美味しかったスイスの病院食や、初めてのことだらけな入院生活。
日本での出産経験はありませんが、おそらく日本の出産&入院生活とは一味も二味も違うのではないかと思います。

思い通りに行かないことも沢山ありましたが、きっと皆さんそれぞれがオンリーワンなストーリーがありますよね。あれこれあったスイスでの入院期間も今となっては良い思い出となっています。

目次

スイスの産後の入院生活

入院期間

私が出産した病院では3泊4日の入院。産んだ日を1日目として、4日目の朝に退院しました。

出産は2020年8月。コロナの影響もあって、部屋に入れるのは夫のみでした。

コロナの影響での対応ですが、来客が減ったおかげで赤ちゃん&助産師さんたちのストレス軽減に繋がったようで、今後もこの体制を続けていく可能性があるとのことでした。

赤ちゃんとは生まれてから退院まで、ひとときも離れず一緒に過ごします。

入院中の服装

1番びっくりしたことは入院中の服装です。
日本では薄ピンクの入院着を着て赤ちゃんと写真を撮っていたり、来客の対応をしたりしていたので、そんなイメージを持っていたのです。

ところが私の出産したスイスの病院では、

トップス:薄いチューブトップ

ボトムス:あみあみパンツにパッド(ボトムスなんていうかっこいい表現が合わなすぎる。)

この上下で生活。赤ちゃんはおむつだけです。

肌と肌のスキンシップを大切に。とのことで、最後にはこんな格好でも我が物顔で過ごせるようになりました。笑

洋服を着ても怒られることはありませんが、みんなこの格好で過ごしているようです。

夫や助産師さんに見られるのは構わないのですが、隣のベッドの旦那さんにも見られてしまうのは問題。授乳姿まで見られてしまうことも…。

お隣さんとの仕切りはほぼなし。寝転がって腰くらいまでの横幅、顔が見えない程度のカーテンがありますが、意味がない。。

助産師さんも何も気にせずに「はい、授乳してみて!」といった感じ。
お隣さんがいやらしい目で見ていないのは十分承知なのだけれど、温泉文化で育った私も隠したいものはあるんです・・。

8割見られながらも、2割は自分で持ってきた私服を着て必死で隠していました。一方、お隣さんは気にせずチューブトップ+あみパンツで、私の夫が滞在中も気にせずに授乳をしていました。文化の違いですね。

また、30度を超える真夏の入院でしたが、クーラーはないので窓を開けるかドアを開けてしのぐのみ。このチューブトップも1枚しか配られないので、お願いしてもう1枚替えをもらいました。あまり気にならないのでしょうか。

※スイスでも病院によって変わってくるかと思います。

入院中のストレスと部屋の様子

同室で感じるストレス

私は、2名1室だったので、他一名の方と一緒に入院生活を過ごしました。
1日目は幸運にも1人で過ごすことができたのですが、2日目からはその日生まれた赤ちゃんとお母さんが入院してきました。

これがなかなか悩みの種で、ストレスと言うべきではないのですが、夜になると生まれた赤ちゃんのみならず、お母さんも泣き叫び始めるのです。

大人が何時間も泣き叫んでる姿を初めて目にしました…。きっと、心身ともに相当なストレスがかかっていたのでしょう。

そのせいで寝ることができず、産後の睡眠時間は毎日1時間ずつとなり、精神的にも肉体的にもかなりやられました。早く家に帰りたいという思いしかなかったのが正直なところで、人生でこんなにも起きていた数日間は初めてです。
そんな状況下でも我が子はスヤスヤ眠ってくれていたので、そこは一安心。

さらにお隣のお母さんは出血も多かったのか、共有のシャワールームとトイレは血まみれで物が床に散乱していて、最後はシャワーすら浴びることのできない地獄のような入院生活でした。

シャワールームに立ち入ることができないと数回助産師さんに伝えても、なかなか手が回らないらしく、昼から翌朝まで放置されていました・・。(ヨーロッパの人は朝にシャワーを浴びるので、夜は大丈夫でしょ、という考えだったのかもしれません・・)

泣きながら夫に限界だということを訴え、早く退院するか部屋の移動を頼んでもらいましたが、「空き部屋がないから、どうしてもうるさかったらナースコール押してね!」とのこと。

泣き叫んでいる人を横に、「隣の人がうるさいんですけど!」なんて、日本人の私には言えず、結局は自分の忍耐力と戦いました。

ベットからの写真

大きな窓のある、開放的な部屋です。

▼ベッドからの景色

▼机はお隣さんと共用です。

ベビーベッドの出番はほとんどありませんでした。

入院した3日間の過ごし方

1日目

朝方に出産し、その場で朝食を終えてからベッドで部屋まで運ばれました。

麻酔でまだうまく動けませんが、赤ちゃんは胸の上で寝ています。

そのあとは母乳を3時間に1回、15分ずつあげてという指示の下、とりあえずチャレンジ。やり方がわからないと伝えましたが、「生まれたては3日くらい飲まなくても平気なくらいだから、時間のある時に授乳見てあげるね」とのこと。海外だな〜と感じる瞬間です。笑

おむつは数時間に一度、巡回に来てくれる助産師さんが、赤ちゃんの熱を測ると共に替えてくれることが多くて助かりました。

この日は一人で部屋を使える日だったので、夫も遅くまで滞在。

夜は、トップスに赤ちゃんを入れてカンガルーケアをしながら一緒に眠ります。

深夜に助産師さんがおむつを換えてくれた直後にブブブという音がしていたのですが、助産師さんは「まあいいわ!」と言っていたので、あぁ…おならしちゃったんだな〜なんて思っていました。

その後、朝方まで2時間くらい泣き止まない我が子。お腹空いているのかな、と母乳をあげてみるも泣き止まない。

朝方、ようやくおむつを換えて機嫌を取り戻しました。おならではなく、うんちをしていた模様。初めてのことで、こんな初歩的なこともわからなかったです・・。反省。

でも、教えてよ助産師さん!!

入院中に我が子が長らく泣いたのはこの時くらいだったかもしれません。

2日目

母乳あげれてる?と巡回の助産師さん。ここでやっと授乳を見てもらえる。

しかし、助産師さんによって言っていることが違って混乱。こうして!と言われたことをやったら次の助産師さんにそれは良くないよ!と言われる。助産師さんによってだいぶやり方が違いました。

寝ながら飲ませるのが負担なく楽とのことで、寝ながら飲ませる練習を数回しました。飲ませたあとはゲップをさせるなどの指導はなく、後日インターネットで授乳について調べて知識を深めました💦

3日目

毎日、血圧等の簡単なチェックをしてくれますが、3日目には一通りの検査を終えます。

赤ちゃん:身長測定、聴力検査、黄たん検査
私:縫い跡の検査等

検査を終えたので、寝不足でとにかく家に帰りたかった私は1日早く退院したいとお医者さんへ打診。

お医者さんからはOKが出たものの、助産師さんからはNG。退院は、毎日11時と決まっているようで、他の時間帯に退院はできないそうです。

この日もお隣さんの泣き叫びでほぼ寝れず、今日を乗り越えればという気持ちで夜を過ごしました。

翌日に退院。

退院の際は特に声がけ等なく、誰とも挨拶することなくそのまま帰宅。笑 なかなか自由な海外スタイル。

産後の入院中にしたこと

ニューボーンフォト撮影

病院が写真会社と提携していて、病院の撮影コーナーでニューボーンフォトを撮影してくれます。

そのおかげで、生後2日の生まれたての写真を残すことができました。写真は1枚その場で無料でもらうことができます。(写真は選べません。)

3日後にWEBサイトにアップロードされるので、個人での確認→オーダーになります。

お値段は画像の取得だけでも、2万5千円以上。その他、アルバムやポストカードなどのチョイスがあります。

一枚ずつの購入はできず、高いな〜と思いつつも可愛い我が子の写真を見て、購入しない選択肢は選べませんでした・・。ニューボンフォトは一生ものですね。

https://www.instagram.com/p/CFUZnLlAKfD/?utm_source=ig_web_copy_link

写真はお祝いのお返しのThank you cardsにも使用する予定です♪

お散歩

ベビーカーや抱っこ紐を病院から貸してもらい、病院の敷地内をお散歩できます。

真夏でも夕方になるとちょうど良い気候で、短い時間でも外に出るとリフレッシュになります。と言っても、無理は禁物。赤ちゃんが外に出る分には問題無いけれど、お母さんの体調を何よりも優先してと言われました。

https://www.instagram.com/p/CEO2KDFgsy0/?utm_source=ig_web_copy_link

スイスの病院食

ここからは病院食の写真をあげていきます。
病院食は病院によってかなり異なると思うので、一例として見てみてください。

1日目

朝食

出産レポートにも載せましたが、産後直後の朝食です。本当に直後で、分娩台に座ったままいただきました。

パン(ジャム、バター)とコーヒーとシンプルなメニュー。まさに海外スタイルです。
「これだけか・・」と内心思いつつ完食。麻酔が効いていたので意識が朦朧とする中での食事でした。

昼食

お肉とパスタ、カリフラワーが乗ったメインプレートににんじんのサラダ、右に写っているのはカスタードプリンでした。

昼食後にメニュー表が渡され、今後の朝食の希望は黄色の紙に、昼食と夕食に関しては直接オーダーを聞きにきてくれます。(一度に全て決めます。)

メニュー表はドイツ語です。初日分は、事前に担当の方が決めてくれていました。

夕食

ラザニア、スープ、サラダ、フルーツ。

このラザニアがとても美味しかったです!

2日目

朝食

パン、ヨーグルト、キウイ。

紅茶を頼んだのですが、空のカップと空の入れ物が届きました。笑

昼食

チキンカレーを頼みました。なかなか美味しくて満足。お米はパラパラな外国米ですが、カレーとマッチしてていい感じ。

その他ポタージュスープ、キャベツのサラダ、デザートです。

デザートタイム

昼食と夕食の間の15時頃に、デザートのワゴンが運ばれてきました。数種類ある中から、妊娠中に食べれなかったティラミスを選択。疲れ切った体に甘いものがしみます。

他の日もデザートワゴンが運ばれてくると期待していましたが、残念ながらこの日のみでした。

夕食

オムレツ、コンソメスープ、サラダ、ブレッド、フルーツ

夕食のメインはオムレツ。夕食にオムレツなんて!という感じですが、この日の選択肢の中で一番マシだった記憶です。

右に写っているカップの中にはスナックが入っていて、ここにコンソメスープを注ぎます。スナックがアクセントになっておいしい!

それにしても、毎回フルーツの量が多い。笑

3日目

朝食

パン、キウイ、ヨーグルト、ココア

注文していたものと別のものが来ました。というか、昨日注文したものと同じものが来ました。食事担当の方はドイツ語オンリーで意思の疎通がうまくできず、わざわざ変えてもらうのも面倒だったので気にせずに食べることにしました。

昼食

サーモン&リゾット、スープ、サラダ、デザート

毎度おいしいのですが、レストランのような味に満足な昼食でした!

夕食

今まで割と美味しくいただいていた病院食ですが、ここで痛恨のミス。嫌いなグリンピースがわんさか入っていました。笑

翌日4日目の朝は、前日の朝食と同様なものが再度運ばれて来る。(3日連続)見かねた夫が、「3日連続で同じものが運ばれてきてるんですけど、変えてもらえますか?」と、食事担当の方に言ってくれて、やっとグラノーラを食べることができました!

スイスの病院で無料でもらえる物

以前、妊娠期間にもらったMAMA BOXですが、今回はBABY BOXとその他のものを病院からいただきました!

BABY BOXの中身はこちら。

今回も使えるものが色々入っていて助かります!

その他、
▼母乳パッド

▼歯固め&スタイ
可愛いけれど、女の子用・・?木でできた歯固めはとても重宝しています。

▼NIVEAのミニセット
MAMA BOXに入っていたものとほとんど同じですが、お出かけにぴったりのサイズ感です。

▼さくらんぼの種が入ったホットピロー

どれも嬉しいプレゼントばかりです。

おわりに

以上がスイスで過ごした3泊4日の入院生活です。振り返ってみると、寝れなかったことが本当に辛かった…。 病院食は、思ったよりも美味しくて安心しました。和食が食べたかったのが本音ですが、海外生活で甘ったれたことは言ってられませんね。

良かった点は、スキンシップを大切にするこの病院の方針のおかげで、息子との絆が深まった気がします。すごく動物的だけれども大切なことで、第二子を出産するのであれば、同じスタイルで産後を過ごせたら良いなと思っています。

病院で指導があったのは授乳くらいで、その他自分主体でやることが多く、初産の私はわからないことだらけでした。また、全員が英語を話せるわけではないので、尋ねることへのハードルが高かったのも正直なところです。

しかし、スイスでは退院後に助産師さんが家に訪問してくれます。
そこでわからないことも尋ねることができるので、とてもありがたいサービスです。

訪問の際にはお母さんの状況や赤ちゃんの発育について診てくれます。沐浴は体重が戻ってからのスタートで、生後3週間くらいは沐浴せずに過ごしました。

入院中はゆっくりできず、帰った瞬間から家事スタート。はじめの一週間は本当にしんどかったです。。日本のようにお弁当やお惣菜が売っていないので食事の準備、洗濯物は増える、助けは求められない→やるしかない。これが国際結婚だな…と痛感しました。しかし、夫も仕事がある中で沢山協力してくれて、二人三脚、絆も深まりました。

今は少しずつ体が回復して、育児にも慣れながらやっとこうして更新ができています♪まだまだ不慣れですが、可愛い我が子とのこれからの生活を楽しみたいと思います。

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