スイスで第一子を妊娠をしました。
安定期も過ぎ妊娠8ヶ月を迎えので、妊娠初期の購入品や、妊娠初期〜6ヶ月分までの健診やつわりについて記録を残しておきます。
初めてのことだらけで手探りの日々ではありますが、何か参考になれば幸いです。
妊娠初期の購入品

妊娠初期〜中期にはサプリメントやオイル等を購入。
右も左もわからない状態で、婦人科の先生に基づいて購入したものばかりです。
①妊娠検査薬
日記のようですが、メモとして残しておきます。
12/10 1人で街散策の日。
この日はなぜだかお腹が空かず、朝食も手付かずで出かる。電車に乗ってバーゼル中心街へ。街中をひたすら歩き、休憩がてらカフェでコーヒーを飲むと「なんだか気持ち悪い。」→空腹でコーヒーを飲んだので気持ち悪くなったと解釈。その時は妊娠なんて想像もしていなかった。
翌日にパンを食べるとまた気持ちが悪い。その後は何を食べても気持ち悪くて、普段とは違う何かを感じました。ようやく、「もしかして…」と”妊娠”が頭をよぎり、毎月記しているルナルナを確認してみると生理が1週間遅れている。早とちりになりたくなくて我慢していたけれど、段々と確信に変わり、2日経ってから夫に告げ、妊娠検査薬を試すことに。
妊娠検査薬は日本同様、どこのドラッグストアでも購入ができます。
私たちが購入したのは、AMAVITAの「Schwangerschaftstest」。
妊娠検査薬の値段はピンキリですが、安めのものを選びました。(2本で2千円ちょっとだった記憶です。)
帰って検査をすると陽性。前回の生理からカウントして妊娠5週目。幸せなことに、いつの間にか新しい命を授かっていたのでした。
②葉酸サプリ
妊娠発覚と同時に葉酸サプリの摂取を始めました。
薬局で薬剤師へ相談し、勧められたのが「Andreafol」というものです。

食事から葉酸をとることも大切ですが、葉酸サプリメントから摂取することも厚生労働省で推奨されていますね。ママと赤ちゃんに大切な栄養素なので、妊娠発覚した日から毎日欠かさずに摂取しています。
妊娠5ヶ月に入ることに上記の葉酸サプリを飲み切り、次に産婦人科の先生より処方されたのが「NATALBEN PLUS」というサプリです。

なんだか異様に大きくなりましたが、NATALBENには葉酸、11種類のビタミン、2種類のミネラル、5種類の微量元素、オメガ3脂肪酸などが含まれています。
NATALBENにはPLUSの他に、「PRE-NATALBEN」という葉酸サプリがあり、こちらは妊娠前の摂取が推奨されている商品です。
③妊娠線予防オイル
妊娠線の予防にクリームやオイルが良いと聞いたので、マタニティに人気のボディオイル「WELEDA マザーズボディオイル」を購入しました。

WELEDAはスイス発のブランドなので、スイスではお得に購入ができるはずです。
がしかし、日本のネットで調べてみると値段は変わりませんでした。”定価で比べるとスイスの方が安いかも”程度ですね。
私が購入したスイスのお店ではWELEDAのオイルが並んでるコーナーではなく、赤ちゃん用品のコーナーに並べられていました。
▲スーパー「COOP」で見つけた時の写真です。
ウェレダのマザーズボディオイルは、安心のオーガニックで、香りも心地良いです。

つわり中も問題なかった!
普段はお風呂上がりに使用し、妊娠線は今のところできていません。※本来、1日2-3回の塗布が推奨されています。
初期の頃はニベアクリームと1:1くらいで混ぜて、節約して使っていました。
スイスでの健診


日本では妊婦健診を受けたことがないので詳しくはわかりませんが、ネットで収集した情報や友人から聞く話からは、スイスでは少し異なる点があると感じました。
まず驚いたのは、体重管理について厳しくないところ。
スイス人の友達からは20kgや30kg増えたなんて話を聞いてびっくり。先生に、「体重が増えすぎるとまずいですか?」と聞いてみると、「そんなに気にしなくて大丈夫よ〜^^」との返事が。
そして日本ではデフォルトのように思えるエコーチェックがスイスでは2回。・・2回!?
保険適用内では2回とのことです。(エコー1回追加毎に1万円)
しかし、私の通う産婦人科では毎回さらっとエコーで無料チェックをしてくれます。



本当にありがたい!
また、スイスでは
- 助産師
- 出産する病院
を自ら探さなくてはいけません。
助産師さんは初期のうちにインターネット等で探し、面談等をしたりもします。(希望があれば)出産前のケア、そして出産後には家に6回〜訪問して手助けをしてくれるそうです。
また、通院する婦人科と産む病院が違うため、病院の見学・予約も必要となってきます。(コロナの影響でまだ見学に行けていません…。)
1回目の健診〜妊娠2ヶ月(6w6d)〜
ネットで調べると、日本では”妊娠5週目〜遅くとも6週初めには産婦人科へ”と書いてあり、さらには子宮外妊娠など不安な情報も溢れていた為、妊娠5週目だった私はひとまず近くの婦人科へ電話で連絡。
すると、「来院は早過ぎますね〜。」との返事が。
スイスでは妊娠12週頃から見てもらうのが普通なんだとか。
というのも、12週までは保険が適用されずに実費なんだそうです。
しかし、12週まで待つのはちょっと恐ろしく感じてしまう…。実費でも良いこと、初産で不安なことを伝えると、6週6日目にチェックをしてもらえることになりました。
妊娠2ヶ月(6w6d)、初診で行ったことは以下の通りです。
- 体重確認
- 血圧測定
- 血液検査(小さいボトル4本)
- 膣・子宮内に問題がないかの確認
- 超音波検査(エコー)で胎嚢確認
広い部屋の奥に検査台があって、そこで膣・子宮内に問題がないか先生にチェックしてもらいます。ドアに向かって足を広げるスタイル…。
日本のようにカーテンはなく、先生と対面状態でどこに目を向けたら良いのかわからない…。すごく海外っぽいと感じました。笑
エコーからは夫も部屋に呼ばれて一緒に確認できます。(エコーももちろんカーテンなし)
まだ人間とは程遠い姿でしたが、心臓が動いてるのが確認できて感動して涙…。心拍を確認すると共に安心もできました。



早めに行ってよかった。
その後は部屋に戻り、医師の説明を聞いて終了。
沢山血を抜いたせいか、帰ると少しフラつきがありました。日本だと「フラつきがあるかも、その日はゆっくり休んでね」のような丁寧なアナウンスがありそうですが、スイスではそんなものはありません…。
2回目の健診〜3ヶ月(9w2d)〜
3ヶ月(9w2d)、2回目の健診。
- 尿検査
- 血圧測定
- 超音波検査(エコー)
2回目のエコーではすでに人間のように顔、体、手足がわかり、手足をパタパタさせていてすごく可愛かったです。
エコーが終わると、医師の部屋にて出生前診断を受けるかを問われました。
この時は出生前診断についてよく知らなかったのが事実で、帰ってからひたすらインターネットで情報収集。
出生前診断には賛否両論がありますが、産む前に色々知っておきたかったので、私たちは診断を受けることに決めました。
出生前診断にもさまざまな検査があり、医師と相談した結果、まずは血液検査と超音波検査でむくみ等を確認することにしました。
ここで出したリスク率が高ければ次の検査に進みましょう。とのこと。
3回目の健診〜妊娠4ヶ月(12w2d)〜
妊娠4ヶ月(12w2d)、3回目の健診は出生前診断。
この日はいつも通っている婦人科ではなく、大きな総合病院の専門機関にて検査です。
- 超音波検査(エコー)
- 血圧測定
- 体重測定
- 血液検査
まずはエコーで胎児の首の厚さをはじめ、隅から隅まで確認をしてもらいます。
ここでは4Dエコーの機械もあったので、胎児の姿を鮮明に確認することができました。(撮影したデータは携帯へ送ってくれました。)
たったの2週間ですっかり人間の姿になっていて感動。さらには性別判明まで!これは男の子だったのでわかりやすかったのかもしれません。男の子を希望していた夫歓喜。笑
その後、別室にて血液採取と体重・血圧チェックです。
実はこの日は朝が早く、飲食をせずに病院へ向かいました。そのせいで血液がドロドロな状態に。このことについて私ではなくて旦那が注意を受けました。夫反省…。
”夫がしっかり妻を支えてあげる”という考え方、素敵です。にしても、私も子供ではないので内心反省…。帰りにラムネをいただきました。
翌週に、「再検査の必要(次のステップ)であれば電話をちょうだい、必要なければ手紙を送るね。」とのことで、電話が来る予定日には電話が来ず、その数日後に手紙が届き、再検査の必要はない結果だったのでこれにて検査は終了です。
4回目の健診〜妊娠5ヶ月(16w1d)〜
妊娠5ヶ月(16w1d)、4回目の検診。
- 尿検査
- 体重測定
- 血圧測定
- 超音波検査(エコー)
この日からエコーは経腹エコーに変わりました。この日の健診は簡単に、胎児が健康なのを確認して終了。
まだ胎動を感じられてないので、エコーで元気に飛び跳ねる様子を見れて一安心。指しゃぶりの様子も見ることができました。
服用していた葉酸タブレットがなくなりそうなので、冒頭で紹介した「NATALBEN」を処方してもらいました。
5回目の健診〜妊娠6ヶ月(21w0d)〜
妊娠6ヶ月(21w0d)、5回目の健診。
- 尿検査
- 体重測定
- 血液検査
- 血圧測定
- 超音波検査(エコー)
新型コロナウイルスの影響で、この日から夫は付き添いができなくなりました。
私の健診も延期になりそうでしたが、前日になって来院しても構わないとの連絡が来ました。
私の通う婦人科は予約制で、人とかぶることがないので安心して通院ができます。(コロナ対策として、来院前後に窓は全開に&受付での消毒とマスク配布をしていました。)
今回はエコーで、胎児に問題がないかを隅々まで確認してくれる日。
夫が来れないことを考慮してくれて、エコーの様子を動画に撮らせてくれました。
この日は、マグネシウムと鉄分の処方あり。
マグネシウムは、水に溶かして飲むタイプ。オレンジジュースのような味がします。(オレンジとグレープフルーツの2つの味から選択できる。)
鉄分はタブレットとなっています。


葉酸・マグネシウム・鉄分を摂取していますが、同時に飲むよりは朝昼晩など間隔を開けて飲むのが好ましいようです。
スイスでの地獄のつわり


本当に、本当〜に辛かったつわり。毎日起きてから1日中気持ち悪さに襲われて、気が狂いそうになりました。もはや人間として生活できていないことにも嫌になってきます。
そして、ヨーロッパ人はつわりがないの?!と思うくらいに、聞く人聞く人「つわりはなかったよ〜^^」との回答。7人中6人はつわりがない状態。羨ましいばかりです。
つわり期間は5週目〜20週くらいまで。とても長い戦いでした。
苦手になったもの
つわりで苦手になったもの
【匂い】
・ご飯の炊く匂い
・チーズ
・コーヒー
・お酒
・玉ねぎ
・ニンニク
【食べ物】
・オイル系全般(特にオリーブオイル)
・ニンニク料理
・チーズ
・高カロリー系
・甘いもの
・水
etc…
ほとんど何を食べても気持ち悪かったかもしれません。
■香水の匂い
外国人は香水やデオドラントスプレーを常につけているので、すれ違いざまに来る匂いに「ゔゔ・・」となりました。
今までは良い香りがした〜なんて言っていたのに面白いものです。
さらには夫のデオドラントスプレーの香りもNGに。自分でも香水はつけなくなりました。
■歯磨き粉
通常のミントタイプの歯磨き粉が無理に。
磨いている途中に吐きそうになってしまいました…。
そのため、日本から「つぶ塩」という塩味タイプの歯磨き粉を買ってきてもらいました。
私の救世主です。
■お風呂の湯気
シャワー中と後の湯気が苦手に。シャワーを浴びたらすぐに窓を全開にして換気を心がけていました。
飲食できたもの
・梅
・ゆかり
・もち
・じゃがビー(食後は気持ち悪くなる)
・日本食
・カルピス
・フルーツジュース(特にブドウが飲みやすかった)
・アロエジュース
・グレープフルーツ
・みかんゼリー(売ってないので自作)
・シャーベット
こうして並べると日本のものばかり。日本の食べ物が食べたくて、日本の飲み物が飲みたくて涙したこともあったくらいです…。笑
焼き鳥や御新香、冷奴に大葉をのせたのが食べたくて食べたくて何ヶ月も思いを馳せました。(海外に住んでいると結局我慢するしかない)
日本のコンビニがあれば…と何度妄想をしたかわかりません。
近くに日本食スーパーがあるならまだ良いのですが、私の住む地域にはないので本当に辛かったです。調子の悪い時にこそ、「私は日本人なんだなぁ。」と実感。
年末には日本から妹が旅行で来て日本食やお菓子を持ってきてくれたので、それを頼りに生きていました。特にねりうめにどれだけ助けられたことか…。
夫は外国人なので、日本食を作るのは少々難易度が高い。どんなに気持ちが悪くても自分が食べたいものを自分で作るしかない辛さがありました。
「みかんゼリー」はみかんの缶詰とゼラチンがあれば簡単にできるので、海外在住の方にもおすすめです。夫も一生懸命作ってくれていました。
日本に住んでたら、「これ買ってきてー!」って言えるのに、海外のスーパーで欲しいものなんてないよ・・なんていう反抗期に。スーパーで1番酸っぱい物を夫に尋ねるとこのグミだと言っていたので数回購入しました。
つわり中には良いかもしれません。
そう思うと、日本には酸っぱいものが溢れていますね。
つわり中は、好みがコロコロ変わっていったので自分でも何を常備すべきか見極めが難しかったです。長期保存がきかない物は大量購入を避けた方が良さそうです。
おわりに
妊娠初期〜中期の6ヶ月間についてまとめてみました。特別な購入品なども少なく、最低限で元気に過ごしています。
海外で妊娠を考えている方は、事前に日本食等を買い込んでおくと良いかもしれません。
「スイスでの健診」としても、地域によって異なるかもしれませんが、私の通うバーゼルの産婦人科での健診内容はこの記事の通りでした。
7ヶ月以降の検診に関しては、最終の検診が終わり次第、別記事にしていきたいと思っています。

