スイス人の彼と婚約をし、スイスへ移住が決まったので、結婚前に私が日本で行った手続きについて記していきます。
手続き自体は簡単ですが、用意する書類が複数あり、これが少し複雑でした。
また、スイスは州(カントン)によっても条件や手続きが異なる可能性があるので、ご自身でも調べた上で、参考程度に読んでいただけたら幸いです。
スイスで結婚するための準備
私は日本・東京都、彼はスイス・バーゼルに住んでいて、バーゼル=ラント準州で結婚する予定です。
また、私たちはスイスでの入籍予定ですので、日本でスイス人と入籍される方は手続き方法が変わってきます。
結婚のためのプロセス
私は日本から、結婚に必要な手続きを済ませます。
滞在許可証の申請はスイスで行う予定ですが、滞在許可証申請のためには犯罪経歴証明書が必要となるため、取得に関しても下に記しています。
申請のプロセスとしては、必要な書類を全て揃え、在日スイス大使館で書類の記入と支払いをするだけです。
※スイスで婚約届を出す場合でも、日本に住んでいる場合には日本での手続きも必須となります。
書類を全て集めるのが面倒だった…
結婚前の申請に必要な書類
日本で結婚前に必要な書類は以下の通りで、事前に用意をしておくとスムーズです。
<日本人(私)>
- 戸籍謄本 1通
- 住民票 1通
- 婚姻要件具備証明書 1通
- パスポート
※上記の書類は全て6ヶ月以内に発行されたもの、また、全ての書類に「アポスティーユ証明」をつけなくてはなりません。
<スイス人(婚約者)>
- パスポートのコピー
- スイス人の身分事項証明書
スイス人の書類は彼に用意してもらい、PDFにて送ってもらったものを日本で印刷をしました。
その他、必要な書類がある可能性もあるので、最新の情報をスイス大使館に問い合わせるのがベストだと思います。
スイス大使館の方には電話でもメールでも大変お世話になりました。
各書類の取得方法
苦労した書類集め。各書類の取得に時間を要しました。手続きのほとんどを平日の日中に行う必要があるため、時間に余裕を持って計画的に進めることをおすすめします。
本籍地のある、市区町村役場で取得
市町村役場で取得
法務局で取得
外務省で発行
①戸籍謄本
本籍地のある、市区町村役場で取得可能です。
郵送や代理取得へも対応してくれるため、時間に余裕のない人、本籍地が離れている人でも安心です。マイナンバーがあればコンビニでの取得もできるそうです。
私は直接役所で手続きをし、その場で受け取ることができました。(郵送や代理取得、コンビニでの取得については、別途お調べください🙇)
市区町村役場で取得する場合には、以下のものを揃えていきます。
【持ち物】
・印鑑
・本人確認書類(運転免許証・パスポートetc..)
【取得までの期間】
即日
②住民票
住民票は住んでいる市町村役場での手続きとなります。
私は東京都世田谷区に住んでおり、時間外や休日でも発行ができる場所があったのでとても助かりました。
【手数料】
1通300円
【必要書類】
本人確認書類
【取得までの期間】
即日
こちらも現在はコンビニで取得可能です。
③婚姻要件具備証明書
1番厄介だったと思うのが、婚姻要件具備証明書です。まず、”婚姻要件具備証明書”と聞いてもピンと来ず、ネット検索をすることに。
婚姻要件具備証明書は、独身であり、結婚することに問題ない旨を証明する書類だそうで、独身証明書と呼ばれたりもします。
東京都在住、本籍地は神奈川県横浜市な私はどこで取得すればいのか不明で、”本籍地の市役所で取得可能”という記載見てまずは横浜市役所へ問い合わせをしました。
こちらでは取得できません
というまさかの返答で、結果として、私は法務局で本書類取得の申請をしました。
なお、婚姻要件具備証明書の取得は必ず本人が申請する必要があるそうです。
法務局は、居住地関係なく対応してくれて、3時間前後で書類を発行してくれます。
【持ち物】
・印鑑
・戸籍謄本
・本人確認書類
【取得までの期間】
3時間前後
【手数料】
無料
東京法務局の方は電話から対面でも、本当に親切な方ばかりで、仕事も早く助かりました。待ち時間はないので、申請は規定の用紙に記入をするのみです。
住所:東京都千代田区九段南1丁目1−15 九段第二合同庁舎
電話番号: 03-5213-1234
戸籍課:03-5213-1344
④アポスティーユ証明
ここまでの書類すべてに「アポスティーユ証明」が必要となってきます。
また不思議な言葉が出てきた…
アポスティーユ証明とは、日本の公文書が他国でも正式な文書として認められるための証明手続きです。これにより、書類が国際的に有効であることが確認され、スイスでも追加の認証なしで使用できます。
アポスティーユ証明は、外務省で発行してもらえます。
【持ち物】
・証明が必要な公文書(発行より3ヶ月以内の原本)
・申請書(外務省窓口に備え付けられています。)
・身分証明書
【取得までの期間】
1日
【手数料】
無料
翌日には受け取りが可能ですが、郵送で送ってもらうことも可能で、私はレターパックを用意していきました。
外務省の方は仕事が早く、すぐに申請完了。待ち時間もほとんどありません。
住所:千代田区霞が関2-2-1
電話番号:03-3580-3311
最寄駅:東京メトロ霞ヶ関駅 A4又はA8出口すぐ
在日スイス大使館での手続き
スイスで婚約届を出すためには、事前に日本での手続きが必要となってきます。
在日スイス大使館で書類の記入
在日スイス大使館の開館時間は、基本的には平日の9:00-12:00。
み、短い…!
スイスの暦通りなので、日本の祝日でも開いています。
手続きにかかった時間は約1時間半。書類に必要事項を記入をしていくのですが、日本語の書類とドイツ語の書類の両方に記入をしました。
現地の言葉がわかる方は、日本語の書類への記入は不要かもしれません。
書類の記入は相手の情報も必要になってくるので、お相手の方と連絡が取れる環境があると安心です。
日本の午前中はスイスの深夜になってしまうのが難点
書類はスイスへ送られ、彼の元へ連絡がきたのは2週間後のことでした。日本とスイスは仕事が早くて助かります。
住所: 東京都港区南麻布5−9−12
電話番号: 03-5449-8400
申請にかかった料金
在日スイス大使館でかかった料金は、全て込みで25,300円。
現金(日本円)での支払いが必要で、近くのセブンイレブンへおろしにいきました。
明細については以下をご確認ください。
- Preparatory procedure marige・・16,500 JPY
- Time-based fee, 30 minutes ・・8,250 JPY
- Postage(CH-abroad) ・・550 JPY
国際結婚はお金がかかりますね。記入と必要書類の提出が終わると手続きは完了です。
犯罪経歴証明書の取得
在日スイス大使館ではアナウンスがなかったものの、彼に確認してもらうとスイスで「criminal records(犯罪経歴証明書)」が必要なのだそう。
これはスイスでも取得可能とのことですが、お金と時間、手間がよりかかってしまうので、日本での取得をおすすめします。
私は東京都民だったので、取得場所は「警視庁」です。
入り口で用件を伝えると、担当の方が迎えに来てくれて部屋に案内されます。待ち時間はありませんでしたが、担当の方がとても冷たくてびっくりしました。
【持ち物】
・パスポート
・身分証
・犯罪経歴書が必要な理由を証明できるもの
※彼にスイスの役所へ書類の発行をお願いしてもらいました
・相手の身分証明書(コピー等)
※警視庁にて提示するように指示されました。
【料金】
無料
【取得までの期間】
2週間
案内された部屋では指紋採取等をします。
2週間後に取りに行き、外務省でアポスティーユの申請をしました。こちらも郵送してもらいたかったので、レターパックを準備していきました。
発行してもらった犯罪経歴証明書はスイスへ持参します。
住所:千代田区霞が関2丁目1番1号
警視庁本部庁舎1階(正面玄関受付)警視庁渡航証明係
電話:03-3581-4321(警視庁代表)
【最寄り駅】
東京メトロ有楽町線「桜田門」駅(4番出口)
東京メトロ丸ノ内線、日比谷線、千代田線「霞ヶ関」駅(A2番出口)
日本での手続きを終えて
手続き自体は大変なことはなかったのですが、手続きに関する書類を集めることに時間を要しました。ギリギリまで仕事をしながらでとてもバタバタとしてしまったので、計画的に早めに動くことを心からおすすめします。
この手続きさえ終わってしまえば肩の荷がおりる!
犯罪経歴証明書以外は1日前後で発行が可能な書類が多く、郵送でも対応してもらえる書類も多くあります。
▼役に立ったレターパック
スイスでの結婚に向けての第一歩、応援しています!!