日本では馴染みの薄いイースター(復活祭)ですが、キリスト教徒にとってはとても重要な日。
スイスでは、2月後半から一気にイースタームードに早変わり。さまざまなお店でうさぎやカラフルな卵、イースターの装飾などを目にします。
本記事では、
- スイスのイースターの様子や過ごし方
- スイスの伝統である「イースターエッグ」の作り方
についてご紹介していきます。
特に、玉ねぎの皮で染めるイースターエッグは、お家にあるもので簡単に作れるので、イースター気分をより楽しみたい方はぜひチェックしてみてください!
スイスのイースター(復活祭)について
スイスのイースターはいつ?
イエス・キリストの復活を祝う「イースター(復活祭)」。
スイスでは、春分後の最初の満月の翌日曜日がイースターで、毎年日付が変わります。
日付は定まらずとも、毎年日曜日にイースターが祝われています。
地域によって異なりますが、イースター(日曜日)前後の金曜日から月曜日の4日間がイースターホリデーとしてお休みになるところが多いです。
金・日・月はスーパーまで閉まる!
スイスのイースターは何をする?
イースターの伝統は地域によって異なりますが、一般的には
- 家族や友人と一緒に食事
- イースターエッグ作り
- エッグハント(子供)
- 宗教によっては教会の儀式に参加
- イースター休暇を利用した旅行
などをして過ごします。
地域によってはイースターイベントが開催されることもありますが、私の住むバーゼルでは特に何もありません。
我が家は毎年義家族のお家で親戚が集まり、みんなで食事をしたり、子供たちはエッグハントを楽しんでいます。
子供たちにとっては、楽しいイベントの1つに間違いなし…!
▼昨年のイースターの様子
街やスーパーでは、イースターのイベントとして、子供向けにチョコレートを配っていることもあります。
イースターの時期は、バレンタインデー以上にチョコレートを貰える…!
スーパーに並ぶイースターグッツ
バレンタインデーが終わると、スイスは一気にイースタームードに。
スーパーの一角は、イースターコーナーになっています。
▼装飾グッズ
▼特に気合いが入っているのはチョコレート。
▼リンツのチョコレートバニーは可愛くて美味しい。
可愛い…とは言い難い、ちょっと奇妙なうさぎやその他の動物たちが、スーパーやデパート、チョコレート専門店に並びます。
大きさも様々で、子供は喜ぶこと間違いなしです。
どこもかしこもチョコレートで、この時期に2歳の息子とスーパーへ行くのが少し怖い…笑
スイスのイースターエッグ
スイスではイースターの期間に、卵に色付けや装飾をして楽しみます。
方法としては、
- 卵に直接絵を描いたり、装飾を貼り付ける
- 玉ねぎの皮で染めて模様をつける
が一般的です。
お洒落な卵ホルダーやカップを用意する家庭もあります。
▼卵のペイント・染色アイテムもスーパーなどで簡単に手に入る!
これから紹介していくのは、スイスの伝統の一つである、生卵を玉ねぎの皮で染めて模様付けするイースターエッグです。
普段のゆで卵作りに一手間加えるだけで、簡単に出来ちゃいます!
スイスのイースターエッグを作るのに必要な材料
まずは材料から。分量に特に決まりはないので、作りたい分だけ用意してみてください。
- 生卵
- 草花(薄いものだと作りやすい)
- ストッキング(使用済みOK)
- 紐
- 玉ねぎの皮
- コーヒーの粉(なくてもOK。あるとベター。)
- 鍋
ストッキングは使用済みのもの(洗濯後)でOKなんだそうです。
スイス人の先生は、
この日のために溜めてたの〜!
と言っていました。ストッキングは、事前に卵を包めるくらいに切り分けておくと楽です。
スイスのイースターエッグ作り方手順
学校の授業で行った際の写真と共に手順を紹介していきます。
- 濡れた卵に草花を貼り付ける
- ストッキングで包む
- 玉ねぎの皮と一緒に煮る
- ストッキングを外して完成!
①濡れた卵に草花を貼り付ける
ボールに水を溜めて、卵を入れます。
卵が濡れていると、葉っぱやお花が貼りつきやすいんだそうです。
そして、好きなように草花を貼り付けていきます。
このとき貼り付けた草花がそのまま模様になる!
卵は生なので、割れないように丁寧に扱ってください。
②ストッキングで包む
デザインが決まったら、ストッキングで包みます。
このときにゆるく包むと、草花が動いて模様が乱れてしまうので、ピタッと強めに包むのがポイントです。(卵が割れない程度に!)
ストッキングで包んだら、適当な紐で結びます。
③玉ねぎの皮と一緒に煮る
ここで玉ねぎの皮登場!
玉ねぎの皮を入れて煮立った鍋に、卵を投入していきます。
煮る時間は約10分。
硬めの卵が出来上がるよ
玉ねぎの皮だけでも色づきますが、先生は色をしっかり出したいと、コーヒーの粉を入れていました。
ちなみに、スイスではイースターシーズン限定で、玉ねぎの皮だけスーパーで販売しています。
玉ねぎの皮が売れるなんて、イースターは特別ですね。
④ストッキングを外して完成!
10分経ったら、お湯から卵を取り出してストッキングを外します。
可愛いイースターエッグの出来上がり!
中はどうなっているのかと言うと、普通の白いゆで卵です。殻だけが綺麗に染まってくれます。
出来上がったイースターエッグは、元の卵パックを装飾して飾ったりしても素敵なんだそうです。
スイスのイースターエッグを作ってみて
思いのほか簡単に、素敵なイースターエッグが完成しました。
日本で暮らしていたときは、あまり馴染みのなかったイースターでしたが、こうしてちょっとした作品作りやイベントに参加することで、イースターがまた一つ身近なものになったと感じています。
スイスのイースターエッグは子供から大人まで楽しむことができ、材料も自宅にあるもので作れます。
イースターの思い出の一つとして、ぜひスイスのイースターエッグ作りにチャレンジしてみてください!