春から初夏にかけて、スイスの自然がますます美しくなる季節。そんな中、地元の人々に親しまれているのが「いちご狩り(Erdbeeren selbst pflücken)」です。
本記事では、スイスで実際に体験できるいちご狩りの魅力と、日本との違い、当日の流れや持ち物、服装、そしておすすめスポットについてご紹介します。

気軽にいちご狩りが楽しめるよ!
スイスのいちご狩りはいつ?シーズンの目安


スイスでのいちご狩りシーズンは、毎年5月下旬から7月中旬ごろまで。
その年の気候や地域によって少し前後しますが、例年以下のようなタイミングが目安になります。
地域 | いちご狩りシーズン |
---|---|
チューリッヒ州・バーゼル州周辺 | 5月下旬〜7月初旬 |
ベルン・ルツェルン周辺 | 6月上旬〜7月中旬 |
シーズンを見逃さないためにチェックしたいこと
いちご狩りの開始日や終了日は、農園の公式サイトで発表されるのが一般的。
スイスの春は、寒くなったり暑くなったり、その年によって気候が異なるため、事前確認は必須です。
気温が一気に上がる年は例年よりも早く終わることもあるので、事前に計画を立てるのであれば、6月中旬頃をおすすめします。
スイスと日本のいちご狩りの違い


スイスと日本のいちご狩りの違いを4つご紹介します。
1. 基本は「量り売り」スタイル
日本では「時間制限あり・食べ放題」が一般的ですが、スイスでは摘んだ分を量って購入するスタイルが主流です。
食べながら摘むというよりも、基本的には持ち帰るために摘みます。



食べながら摘むことは黙認されていることもある…
購入前にその場で食べている人も見かけることもありますが、購入後に食べるのが安心です。
2. 屋外栽培
日本ではビニール栽培が主流ですが、スイスでは「屋外栽培」が一般的です。
そのため、天候を気にしながらいちご狩りの予定を立てる必要があります。



いちごのシーズンも異なる!
3. 予約不要!ふらっと行ける
日本のいちご狩りは予約制が多いですが、スイスではオープン期間中は予約不要の場所がほとんど。
お買い物感覚でいちご狩りが楽しめます。
4. スーパーより安くて新鮮
「いちご狩り=体験」というイメージがあり、これまでスーパーで買うより高いものだと思っていました。
しかし、スイスでは、スーパーでいちごを買うより、自分で摘んだほうが新鮮でお得なことが多いです。



これは嬉しい!
スーパーよりも安くて新鮮、いちご狩り体験もできるとなると、良いことづくしですね。
スイスいちご狩りの流れ
私が訪れたバーゼル・ラント準州にあるいちご農園での流れをご紹介します。
1. 農園に到着


農園の前には看板が出ていることが多いので、わかりやすいです。



駐車場が併設されている農園が多い!
2. 受付を済ませる
受付方法は場所によってさまざまです。
- 受付なしでそのままいちご狩りを始めるところ
- 受付で持参した容器の重さを計ってシールを貼ってもらってからスタートするところ
- 容器が無料で提供されたり、デポジット制で貸し出されたりするところ
摘んでよいエリアが指定されることもあるので、まずは受付で流れを確認すると安心です。
3. 自由にいちごを摘む


畑の中を歩きながら、好きないちごを選んで摘んでいきます。


量に制限はないので、購入したい分だけ摘むことが可能。



適当な容器を持参しているよ
4. 計量してお会計
摘んだいちごの重さを量って支払います。
▼これだけ摘んでも約CHF7でした。お得!!


1kgあたりCHF 6〜10が相場。
息子が、少し白っぽいいちごを摘んだのですが、



常温で置いておくと赤くなってくるよ!(冷蔵庫NG)
と教えてくれました。
▼5月後半には、すでに真っ赤ないちごもたくさんありました!


いちご狩りの服装と持ち物
基本的なこととなりますが、スイスでいちご狩りをする際に以下のことを意識するのがおすすめです。
おすすめの服装
- 歩きやすい靴
- 汚れてもいい服
- 帽子&日焼け止め
1.歩きやすい靴
靴は、スニーカーやレインブーツなどがおすすめです。畑は土や草地が多くて汚れやすく、天気によっては濡れていることもあります。
2. 汚れてもいい服
しゃがんだり、土がつくこともあるので、汚れても気にならない格好で行くのがおすすめです。
3. 帽子&日焼け止め
帽子や日焼け止めは、日差しの強い日には欠かせないアイテムです。
曇りの日でも、突然太陽が顔を出して日差しが強くなることもあるため、油断はできません。
いちご狩りは基本的に屋外での作業になるので、照りつける日差しから肌を守るためにも、帽子や日焼け止めはあらかじめ準備しておくと安心です。
▼おすすめの日焼け止めはこちらでご紹介しています。


あると便利な持ち物
- 容器
- エコバッグ:持ち帰り用
- ウェットティッシュ
- 飲み物
- 日よけ用の上着
- 虫除け
1. 容器
農園によっては容器を購入できる場合もありますが、基本的にはいちごを入れる容器を持参するのがおすすめです。
ざる、ボウル、タッパー、バスケットなど、持ち運びやすく適度なサイズのものを選んでみてください。
2. エコバッグ
容器を持参しない場合や、帰りに荷物がかさばるのが気になる方には、エコバッグがあると安心です。
3. ウェットティッシュ
いちご狩りの最中は、手が汚れたりベタついたりすることも。
ウェットティッシュがあるとサッと拭けて便利です。
4. 飲み物
農園内で飲み物を購入できない場合が多いため、水分補給用に飲み物を持参するのがおすすめです。
5. 日よけ用の上着
天気の良い日には、日差しを避けるために薄手の上着を羽織ると快適です。
強い日差しによる暑さを和らげてくれるだけでなく、少し肌寒いときにも活躍します◎
6. 虫除け
必須ではありませんが、環境によっては虫除けスプレーなどがあるとより安心です。
今回訪れたいちご狩り農園
2025年5月に私が訪れたのは、バーゼル・ラント準州にある、「Familie Haumüller」という農園です。


ここのいちごは本当に甘くてとても美味しかったので、2025年にバーゼル近郊でいちご狩りをしたいと考えている方は、ぜひ訪れてみてください。
足元も汚れにくくておすすめです。
スイスには各地にいちご狩りスポットがあります。最寄りの農園でぜひいちご狩りを楽しんでみてください。
スイス各地で人気のあるいちご狩りスポットをまとめています。
<バーゼル周辺>
・Wiesner Beeriland(Bottmingen)
<チューリッヒ周辺>
・Sunnehof(Mettmenstetten)
・Erdbeerfeld Wangen(Wangen)
・Beerenland in Rafz
<ベルン周辺>
・White’s Farm
・Bigler Richigen(Richigen)
・Peter Beeren(Amsoldingen)
<ルツェルン周辺>
・Jucker Farm(Seegräben)
<ジュネーブ周辺>
・La Fraisière(Meyrin)
・Ferme Courtois(Versoix)
※2025年6月現在の情報です。いちご狩りを行なっているか、事前に公式ウェブサイトなどでご確認ください。
※これらの情報はスイスの農園の一部です。スイスにはこのほかにも多くの農園でいちご狩りが楽しめます。
スイスの自然を味わえるいちご狩り体験
スイスのいちご狩りは、ふらっと立ち寄ってのんびり楽しめるのが魅力です。
自然に囲まれた畑で旬の味覚を楽しむ時間は、子どもにも大人にも心に残るひとときになります。
季節限定の楽しみなので、チャンスがあればぜひ体験してみてください!

